こうした社会の現状をドラマはどう捉え、作品に反映させてきたのだろうか。『わたしのお嫁くん』プロデュース補・佐々木萌氏に話を聞いた。
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――特に女性の場合、仕事と家事(家庭)を完全に切り分けることが社会的に難しいと感じるのですが、本作もそうした問題は反映されていますか?
佐々木萌(以下、佐々木):ドラマでことさら「仕事ができる女性は家事もできるだろう」という点を主張していた作品が多いわけではないかなとは思います。ただ、長い歴史の中で植え付けられている「理想のお嫁さん」の姿に、時代とともに増えている「バリバリ働く女性」の姿が、無意識のうちに共存しているために、そうした印象が反映されていたのかもしれません。
とはいえ、仕事と家庭の両立は完璧を求めれば求めるほど実際にすごく難しい問題だと思いますし、仕事の顔と家庭の顔が違うのは当たり前。だからこそ『わたしのお嫁くん』では、そういった素の部分まで愛せるようなキャラクターを描けるよう、キャスト、スタッフ一同頑張っているので、ぜひ応援してもらえたらうれしいです。