「幸せの絶頂であるはずの産後にうつになる。」
イメージが湧きにくいかもしれませんが、産後うつは”出産した女性全員”が気を付けるべき病気です。気分が落ち込み涙が勝手に溢れたり、不安に襲われて怖くなったり。酷い場合は育児がままならなくなることもあります。
今回は、そんな産後うつの正体を徹底解剖。産後うつの原因&対処法はもちろん、ママの一番近くにいる”パパ”ができる4つのサポートもご紹介していきます。
産後うつは怠けではなく、れっきとした”病気”です。早めの対処で、明るく温かな家庭生活を取り戻しましょう。
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1.子育て中はうつ病になりやすい?データで見る産後うつの割合
日本産婦人科医会によると、産後うつは出産した女性の約10%が発症すると言われており、出産直後から約3ヶ月以内に現れやすいと言われています。
涙もろくなる、不安になる、イライラする、眠れないなど、約2人に1人のママが”マタニティブルース”になると言われていますが、マタニティブルースよりもさらに元気がなくなり、罪責感や不安疲労を強く感じるのが産後うつの特徴です。
産後うつは適切な治療によってほとんどの症状は治りますが、重症化した場合は自ら命を絶つ選択をする人もおり、決して侮ることのできない病気です。
2.産後うつの原因
では、産後うつの原因は何なのでしょうか?詳しくみていきましょう。
(1)睡眠不足や疲れ
出産後は、赤ちゃんの世話で睡眠不足が続きます。
- 赤ちゃんが泣き止まない
- 授乳でほとんど眠れない
- 赤ちゃんの昼寝中は家事に追われて疲労困憊
など、産後すぐはママの体力・気力が限界になることも少なくありません。
このような、睡眠不足や疲れの蓄積が原因で、産後うつの発症リスクが高まるとされています。
(2)ホルモンバランスの乱れ
産後の急激なホルモンバランスの変化も、産後うつの原因と言われています。
妊娠維持のために分泌されていたホルモンは、産後一気に減少します。体内のホルモンバランスが急激に変化することで、強い不安感に襲われたり、涙もろくなったりするなど、感情のコントロールが難しくなってしまうのです。
産後は、多くのママが不安や心配を抱えています。
- この子をちゃんと育てていけるだろうかというプレッシャー
- 生活環境の変化によるストレス
- 産後の職場復帰に対する不安
- 子育てにまつわる経済的な不安
など、子どもの誕生は喜ばしい反面、それに付随して悩みも増えてしまいます。
そんな時、相談できる人が近くにいればいいのですが、そうでない場合は一人で悩みを抱え産後うつになってしまうケースもあるのです。