乳幼児を抱えるママの疲労は、想像以上。片付けても片付けて散らかる部屋。スーパーで泣き叫ぶ我が子に向けられる冷ややかな目…。自分の努力だけではどうにもならない辛さに、疲れがピークに達している人もいるでしょう。

そこで今回は、子育て中のママの「疲れ」にフォーカス!【育児疲れの10つのサイン】や【子育て疲れを軽減する8つのコツ】についてお話していきます。実は、育児疲れのほとんどが「精神的なストレス」です。しかもそのストレスは子どもにも影響を及ぼすことも。

自分のため、そして家族のためにも「子育て疲れ」を今すぐ解消し、イキイキとした毎日を取り戻しましょう!何より、助けを求めることは、弱さではなく強さのしるしであることを忘れないでくださいね。


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1.子育て疲れの主な原因6つとは

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用jpg)

「子どもの世話で疲労困憊!」子育て中はゆっくりする時間なんて1秒もないため、慢性的な疲れを抱えているママが大勢います。

  • 子どもの夜泣きで寝不足だから、疲れがたまっていのかな…?
  • 毎日子どもを追いかけ回してヘトヘト!

など、ママ達の疲れは「肉体的疲労」がメインだと思われがちですよね。でも実は、子育ては「精神的なストレス」が原因のことが多いんです!

では、実際にどんなことが子育て疲れの主な原因になっているのかピックアップしてみます。

(1)精神的ストレス

株式会社carrierSeedが約1000人のママに行ったアンケート調査によると、育児疲れは「精神的なものが大きい」と回答した人が【65%】もいることが分かっています!

『PRIME』より引用
(画像=,株式会社carrierSeed「ママの疲れ」に関するアンケート|左記をもとに独自作成『PRIME』より引用)

イヤイヤ期の子どもが全く言うことを聞いてくれなくて心が折れる。
・24時間の授乳やオムツに食事のお世話、寝かしつけは綱渡り。そんな毎日に疲労困憊。

・夫が育児に全く協力してくれない。大変さを何度言っても分かってもらえず嫌いになりそう!

など、思い起こすと、確かに「育児疲れ」には精神的なストレスが大きく影響しています。体力よりも気力が続かない…。子育て中のママ達は、いつもギリギリのところで踏ん張っているのです。

(2)子育て中の孤独感

このような状況追い打ちをかけるように、「コロナウイルス」の影響がママ達を蝕みました。

特定非営利活動法人「全国認定こども園協会」新型コロナウイルス感染症対策プロジェクトチームの調査によると、緊急事態宣言下において保護者の半数以上が自身の心身に変化を実感したことが分かっています。

『PRIME』より引用
(画像=特定非営利活動法人「全国認定こども園協会」|新型コロナウイルスに係る就学前の子育て家庭への緊急アンケート調査,『PRIME』より引用)

「緊急事態下の家庭生活において普段と異なる自身の感情や行動を経験したか?」という問いに対し、過半数に上る【53.5%】が「ある」と回答。

その中には、

  • イライラして怒りっぽくなった
  • 子どもを叱ることが増えた
  • 孤独感や閉塞感を感じるようになった
  • 子どもを叩いたり、叩きそうになった

など、不安定で孤立した状況下で、ママ達のストレスが限界に達しているものもありました。

また、コロナとは関係なく、子育て中のママは孤立しがち。社会から自分だけが隔離されたような孤独を抱えているママもいます。

(3)人間関係への影響

子育て中は、パートナーとなる夫をはじめ、実家の両親や友人との関係が大きな影響を及ぼします。力になってくれる場合もあれば、反対にどんなに仲が良くても些細なことやちょっとした価値観のズレで人間関係にひびが入ってしまうことは大いにあります。人間関係が緊張した状態で育児をするのは大変ストレスがかかります。

(4)完璧な親であることへのプレッシャー

自分自身もしくは周りから期待される、 常に理想的な親であることを求められるという心理的なストレスや負荷があります。特に1人目育児で起こりやすく、このプレッシャーは以下のような理由から生じることがあります。

社会的期待:多くの場合、子育てに関するメディアの影響や、SNSによる他の親との比較などから、プレッシャーを感じます。

自己期待:多くの親は、自分自身が育った環境や経験に基づいて子育てを行います。しかし、自分自身が経験したことと同じように、またはそれ以上に良い環境を提供しようとすると、プレッシャーがかかります。

子供への期待:多くの親は、自分の子供にとって最高の環境を提供することを考えています。自分の子供が幸せであること、最適な教育を受けられること、成功すること、健康であることなどを考えプレッシャーが生じることがあります。

本来、完璧な親である必要はなく、子供たちは愛情や支援、適切なガイダンスの提供によって成長できます。

(5)感情的犠牲

気付かないうちに感情に負荷がかかっているママたち。例えば、以下のような例があげられます。これらは気付かないうちにママを疲れさせているのです。

  • 無条件の愛情を与えるために、常に自分の感情を抑える必要がある
  • 子供たちの成長について心配したり、将来の不安を感じたりすることがある
  • 子供たちが悲しい、怒っている、不安などの感情を経験するたびに、それらの感情を共有することが必要になる
  • 自分の時間や興味を犠牲にし、子供たちの世話や関心事に注力する必要がある

(6)身体的犠牲

次に同様に身体的に負荷がかかるパターンです。

  • 夜中に何度も起きて授乳やおむつ交換などの世話をする必要があるため、睡眠不足になる
  • 抱っこすることで、腕や背中などの筋肉痛を引き起こす
  • 無休で動き回っているため、疲れやすくなる
  • 子供たちの病気やケガに対処するために、緊急の医療処置や看病が必要になる

ただし、感情的および身体的な犠牲は子育てにおいては当たり前です。そして、子供たちが健康で幸せに成長することで、多くの親はこれらの犠牲を受け入れ、充実した子育て生活を送っています。

とはいえ、現代のママ達はやはり疲労困憊。張り詰めた糸がいつ切れるか分からない状況で、何とか頑張っている人が大勢います。

あなたは大丈夫ですか?育児疲れが限界に達する前に、「育児疲れのサイン」を次でチェックして下さいね。

2.あなたは大丈夫?子育て疲れ10のサイン

子育ての疲れがたまっていませんか?以下の質問に答え、確かめてみましょう。

子育て疲れ10のサイン
①育児は自分一人で頑張らなければならないと思っている
②家族に八つ当たりしてしまうことがある
③最近子ども以外と話をしていない
④子どもを可愛いと思えない
⑤ママ友の意見や育児雑誌の内容によく振り回される
⑥最近夫との喧嘩が絶えない
⑦身近に育児の悩みを相談できる人がいない
⑧子どもを無視してしまうことがある。
⑨子どもを思わず叩きそうになったことがある
⑩他人の子と我が子を比較してしまう

あなたはいくつ当てはまりましたか?

上記の質問に「Yes」が多くあった人は要注意。実は、ママの疲れが子どもによくない影響を及ぼすことがあるのです。

ママだって人間、菩薩様のように常に穏やかでいるなんて不可能です!でも、疲れのせいで子どもを無視したり、叩いてしまったり…これは良い行動とはいえません。ママの疲れが子どもにどんな影響を及ぼすのか?次で詳しくいていきましょう。