センゲドルジ「最初に話をしたプロデューサーは『面白い企画だと思う。でも、今のモンゴルで受け入れられるかなぁ』と及び腰でした。それで僕から『今やらなくて、いつやるんだ?』と強く押したことで、ようやくOKしてもらえた企画でした(笑)」
本作はモンゴルではR指定付きの作品として公開された。企画内容から公開形態も含めて、モンゴル映画界に新風を吹き込む作品となった。
モンゴルZ世代にあたる女子大生のサロールを演じたのは、オーディションで選ばれたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガル。大学に通いながら演技の勉強を積み、本作で主演デビューを果たしている。年上のカティアとの交流をきっかけに、サロールは新しい世界に興味を持ち、自分に正直に生きるようになっていく。アダルトグッズをこっそり試してみたり、セクシーメイドのコスプレに挑戦してみたり、健康的なエロティズムを振り撒いている。
センゲドルジ「ヒロインを誰が演じるかは、本作においてとても重要でした。オーディションでは300人以上の若い女優たちに会いましたが、演技経験のなかったバヤルツェツェグは目がとても印象的だったんです。サロールは内向的だった性格が次第に変わり、明るい女の子に変わっていきます。彼女は目の演技で、サロールの変化を表現できると思ったんです」
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