ここ数年、目にすることが多くなった、“投資”という言葉。「なんだか難しそう」と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、投資にはいろいろな種類があり、初心者でも取り組みやすい方法もあります。今回は、これから投資を始めようと考えている方のために、多くの女性が取り組んでいる資産運用方法についてご紹介します。
資産形成、資産運用に興味のある女性の割合は?
「投資は男性がするもの」というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし、ソニー銀行が2020年6月に実施した、20歳から54歳の女性500名を対象にしたウェブアンケートによると、投資に「とても興味がある」または「やや興味がある」と回答した人は全体の約4割にものぼります。
年代別に見ると、「とても興味がある」「やや興味がある」と回答した女性の割合は45歳~49歳が最も多く46.5%、次は35歳~39歳で42.2%、3番目に多いのは25歳~29歳の40.8%と続いています。
“あなたは、新型コロナウイルスの感染拡大以降に投資(資産形成・資産運用)への興味が高まりましたか?”という質問の回答では、「とても高まった」が7.2%、「やや高まった」は17.2%と、24.4%の女性が投資への興味が高まったことがわかりました。
すでに投資をやっている女性は2割程度!
では、実際に投資をやっている女性は、どれくらいいるのでしょうか。
“あなたは、投資(資産形成・資産運用)を行っていますか?”という質問への回答は、「行っている」22.2%、「行っていない」77.8%、でした。
投資を行う理由として、どの年代の女性も「将来の経済的な不安を減らしたい」が最も多い回答となっています。また、40歳~44歳と50歳~54歳の女性は、「預金では金利がほとんどつかない」が次に多い回答でした。投資をやっている女性は、自分や家族のためのマイホームの購入、教育資金、老後資金など、思い描くライフプランの実現のために『確実にふやす』ということを考えているではないでしょうか。
投資に興味はあってもまだ始めていない方の理由としては、「どのように始めればいいかわからない」69.3%、「十分な知識、経験がない」65.3%、「損をすることが怖い」46.5%などの回答がありました。8割ほどの方は行っていないという結果になり、興味はあっても実際に始めるには、ハードルが高いと感じているのかもしれません。
女性がやっている投資の人気No.1はコレ!
投資を行っている方、または興味のある方が選んだ投資の方法をご紹介します。
1位:円定期預金(積立含む)42.0%
2位:NISA(積立含む)32.1%
3位:投資信託(積立含む)30.7%
4位:株式投資28.3%
5位:外貨預金(積立含む)17.5%
続いて、iDeCo15.6%、FX7.1%、仮想通貨4.7%、不動産投資3.3%となっています。
普通預金よりも金利が良く、手軽に始められる「定期預金」がトップになりました。2位には、税制優遇が受けられるNISA、3位には初心者でも始めやすく分散投資でリスク軽減できる投資信託が続きます。つみたてタイプなら少額から始められることも人気がある理由でしょう。
投資とギャンブルは本質的に異なる
投資は、投資先の会社や国の成長を応援し、その対価として利益を受け取るものです。娯楽が目的のギャンブルとは異なります。また、経済や政治について学べるよい機会となるでしょう。
投資には、当面使う予定のないお金をあてることが基本となります。例えば、普通預金より金利の高い定期預金を選ぶという選択肢もあるでしょう。また、最近では、NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)など、月々数千円程度の小額からの投資も始めやすくなってきました。
もちろん良い面だけでなく、損をする可能性もあります。しっかりと投資に関する情報を集めることが大切です。自分や家族のライフプランを実現するための選択肢の1つとして考えていきましょう。
文・藤原洋子
所属・FP dream代表
生命保険会社で営業職を経験し、AFP資格を取得。現在は、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、執筆、相談、セミナーを通して活動しています。
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