◆オーディション番組も政府が規制

青木:今はオーディション番組も禁止じゃなかったかな。

菊池:ファンが過熱しちゃって、10代の若い子たちがものすごくお金を使うようになっちゃって。

青木:そう、推し活のために大量にキャンペーン商品を買って、応募券を取ったら商品は捨てちゃうとか、色々と問題が多くて。

菊池:やっぱり中国は人数も多いし、盛り上がりすぎちゃうと際限がないので、やはりそれを止めないとってなるんでしょうね。

小田:でも、そういう規制があるからこそ、ブロマンスも曖昧な感じで描かれるのが逆にいいかなって思います。

菊池:直接的な表現はなくて、あくまで匂わせるだけで、「友情だよ!」っていうのを強調していますよね。

小田:やっぱり「ソフトなところ」が中国ブロマンスのよさかな。精神面を強調して、気持ちの揺れをじっくり描いてくれるから、切なさが際立つんじゃないかな。

菊池:あとは、視聴者の捉え方で妄想を膨らませてっていう(笑)。

青木:そう、あのとき後ろで手つないでいたよねとか、妄想を掻き立てるんですよね。

菊池:視聴者の深読みを期待して作っているので、あとからSNSを見るといろいろな解釈ができておもしろいなと思いますね。