ハウルは魔法使いとしては高い能力を持ち、師匠であるサリマン先生からも後継者と目されていたが、自ら弱虫と認める性格でサリマンの元から逃げてしまう。この物語では各国は戦争を続けており、魔法使いたちは戦争の道具として駆り出されるのだが、戦争も嫌いなハウルは国からの招集を断り続ける。と、いいながら城から飛び出して戦い、ボロボロになって帰ってくる様子があるのだ。戦争嫌いなのに戦ってるじゃないか!

 そのくせ自分の外見にだけは異常にこだわっていて、城の部屋はボロボロで片付けられてもいない。風呂には2時間も入るのに浴槽回りは、汚れに塗れまみれ。あまりの汚らしさにソフィーは掃除を始めるが、おかげで美しい黄金色の髪を維持する魔法が溶けてしまい黒髪に戻ってしまう(その髪、染めてたのか……)。

「だめだ!美しくなくなった!」
「美しくなければ生きている価値なんかない」

と激しく落ち込み、ゲル状の物体に姿を変えてしまう! ハウルの弟子のマルクルはそれを見て「前にも女の子に振られたショックでこんな風になった」と言っており、どれだけ面倒くさい性格なんだよ……。