『グレムリン2』「なんでもやっていい」と言われた監督がやったむちゃくちゃ企画
1984年にヒットした映画『グレムリン』の続編『グレムリン2 新・種・誕・生』(1990)は、アメリカ国内の興行収入で製作費を回収し、お釣りが出る大ヒットを記録。ワーナー・ブラザースはすぐさま続編をつくろうとしたが、監督のジョー・ダンテは続編なんか興味ないよと企画から離れた。ワーナーはダンテ以外の監督を探しつつ、続編の構想を練ったがどれもこれも上手く進まなかった。
結局、「上映時間2時間以内なら何をやってもいいから」という条件でダンテに監督させることに。ダンテは「何やってもいいんだな?」とやりたい放題の限りを尽くした。
映画が始まるとワーナーのアニメ『ルーニー・テューンズ』のキャラクター、バッグス・バニーから主役の座を下ろそうとライバルのダフィー・ダックが「君は50年間も主役だったんだから、もういいだろ! これからは僕の時代だ!」とタイトルロゴから引きずり下ろす。ドタバタを繰り広げた後「僕のマンガはもういいって? じゃあ本編だよ!」と映画が始まる。