TBS系では、看板ドラマ枠である「日曜劇場」で1月8日から『Get Ready!』がスタートする。多額の報酬と引き換えに手段を選ばず患者の命を救う“闇医者チーム”の活躍を描く作品で、そうした設定や妻夫木聡が演じる主人公の波佐間永介(通称:エース)の髪が一部白髪になっている点などが、手塚治虫の名作漫画『ブラック・ジャック』を彷彿とさせる。ストーリーは現実離れした印象もあるが、妻夫木をはじめ、共演の藤原竜也、松下奈緒、日向亘らキャスト陣の演技と、名匠・堤幸彦氏の演出によって、どう描かれていくのか注目だ。

 同じく1月8日から日本テレビ系で始まるのは、安藤サクラの主演でバカリズムが脚本を務める『ブラッシュアップライフ』。地元の市役所で働く平凡な独身女性・近藤麻美(安藤)が、突然ゼロから人生をやり直すことになり、赤ちゃん時代から「2周目の人生」を始めるというタイムリープ系コメディ。共演には夏帆、木南晴夏、松坂桃李、染谷将太、黒木華、野間口徹など多彩な顔触れがそろっており、互いに独特の世界観を持つ安藤×バカリズムの初タッグという意味でも注目度は高そうだ。

 現状では、業界内などの前評判は『100万回 言えばよかった』『罠の戦争』『女神の教室~リーガル青春白書~』あたりが高い状況となっている。だが、2022年最大級のヒット作となった『silent』は放送前にあまり期待されていなかったという事実もあり、下馬評どおりにいかない可能性も十分にありそうだ。いずれにしても、2023年もドラマ好きを楽しませてくれる傑作が生まれることを期待したい。