木曜日は、1月5日からテレビ朝日系で西島秀俊が主演する『警視庁アウトサイダー』がスタート。すねに傷を持つ“グレー”な刑事たちが、秘密を隠しながら互いに利用しあい、それぞれの正義を見出していく刑事ドラマで、西島とは『仮面ライダーBLACK SUN』(Amazon Prime Video)に続くタッグとなる高橋泉の脚本。メインとなる3人の“アウトサイダー”刑事は西島と濱田岳、上白石萌歌。そして共演者にはほかに柳葉敏郎、斎藤工、片岡愛之助らが名を連ねる。1月期の作品の中でも西島をはじめとしたキャスト陣の安定感が際立っており、原作小説も第4巻まで出ていることから、シリーズ化される可能性もありそうだ。
同じ1月5日、フジテレビ系では、菜々緒が主演する『忍者に結婚は難しい』が開始。相手役は人気急上昇中の鈴木伸之、共演は山本舞香、勝地涼、古田新太、市村正親など豪華で、脚本を手がけるのは、同じく鈴木が出演していた『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(日本テレビ系)が2021年12月度ギャラクシー賞月間賞に輝いた松田裕子と期待が高まるが、『ルパンの娘』シリーズなどで知られる横関大氏の小説の映像化ということで設定のクセが強い。「敵対関係にある甲賀忍者の妻と伊賀忍者の夫が互いの素性を知らずに結婚し、特殊任務でニアミスしたことで互いの正体を疑い始める」というストーリーで、ハマれば面白そうであるものの、ハズした時はかなり厳しいことになりかねず、大きな賭けになりそうだ。
金曜日は、井上真央の主演作『100万回 言えばよかった』がTBS系で1月13日にスタート。佐藤健、松山ケンイチ共演で、『きのう何食べた?』(テレビ東京系)『おかえりモネ』(NHK)などの安達奈緒子によるオリジナル脚本ということもあって今期の本命候補の一つともいわれている。すでにNetflixでの世界配信が決定するなどTBSも力を入れているが、主人公・相馬悠依(井上)が「運命の人」鳥野直木(佐藤)と再会するも、突然不可解な事件に巻き込まれて亡くなり、直木は幽霊に。悠依をそばで見守るも声が届かないなか、刑事の魚住譲(松山)だけはなぜか直木が認識できて……という「ファンタジーラブストーリー」を視聴者がどう評価するかが大きなポイントとなりそうだ。