TBS系の火曜ドラマ枠では、広瀬すずが主演する『夕暮れに、手をつなぐ』 が1月17日から開始。相手役は永瀬廉(King & Prince)でキャストは申し分なく、数々のヒット作を手がけて“恋愛ドラマの神様”と称された北川悦吏子氏の脚本ということで注目度は高い。だが、北川氏の作品は近年、評価が芳しくない上に、ヒロインの役名が自分の娘のカメラマン名義の名前そのままといった“公私混同”を指摘される設定がノイズになる可能性もあるので、どうなるか読めないところがある。

 水曜日は、1月11日より日本テレビ系で門脇麦が主演する『リバーサルオーケストラ』が開始。ある事情で表舞台から姿を消した天才ヴァイオリニストで、現在は地味な市役所職員として働く谷岡初音(門脇)が、強引な変人マエストロの常葉朝陽(田中圭)によって地元のポンコツオーケストラの再生計画に巻き込まれるというストーリー。実力は申し分ない門脇の民放GP帯初主演作であり、脇を固めるのは永山絢斗、恒松祐里、瀧内公美、坂東龍汰、平田満、前野朋哉、岡部たかし、津田健次郎、原日出子、生瀬勝久ら。そして奥寺佐渡子とのタッグで『最愛』『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)などを手がけてきた清水友佳子の脚本ということで、上質な作品が期待できそうだ。

 フジテレビ系では、NHK朝ドラ『ちむどんどん』で一躍知名度を高めた竜星涼が主演する『スタンドUPスタート』が1月18日より始まる。投資会社「サンシャインファンド」の社長・三星大陽(竜星)が、自称“人間投資家”としてさまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”に投資し、生きる希望を取り戻させていく「人間再生ドラマ」となっている。共演は反町隆史、高橋克実、戸次重幸、鈴木浩介ら実力派ぞろいで、ストーリーの新鮮さも魅力だ。