イギリスの調査報道機関べリングキャットのジャーナリスト、クリスト・グローゼフ。彼はスポーツドリンクを作っている研究所のメンバーに、毒物をつくる科学者がズラリと並んでいることに注目、闇市場で所長の電話番号を入手、アプリで電話番号が登録されているところから車両番号の登録をさらにたどり、怪しげな人物をリストアップ。

 彼らの飛行機による移動ルートとナワリヌイの移動ルートを照らし合わせる。行動パターンが一致する連中が犯人グループなのではないか? そうして現代版KGB、ロシア連邦保安庁(FSB)に科学者を加えた「ナワリヌイ殺害チーム」が結成されているということを突き止める。ただしすべては、状況証拠に過ぎない。これは真実?それとも妄想?

 映画が面白くなるのはこれからで、なんとナワリヌイは殺害チームのメンバーに片っ端から電話をかけて「もしもし、ナワリヌイだけど……僕をどうやって殺そうとしたんだ?」と電凸する!

 その辺の迷惑系YouTuberも裸足で逃げ出すレベルだ。自分を殺そうとした連中に突撃するんだから。