先日発表された第95回アカデミー賞は本命視された『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』が作品賞、監督賞をはじめ7冠に輝いた。
この話題は各メディアで大きく取り上げられたのでご存じの読者も多いだろう。
色んな夢がありながら、結婚して家庭に入る道を選んだ平凡な中年女性が主人公で、夫とは不仲、一人娘はガールフレンド(!)を家に連れてくる。税務署からは領収書の山を認めてもらえず、どん底を絵に描いたような彼女がなぜか、世界の命運をかけた戦いに巻き込まれるという複雑怪奇かつ壮大なSFロマンだ。監督や主なキャストが東南アジア系の作品がアカデミー賞の主要部門を受賞するという点も含め快挙で、受賞、ノミネートされるのはいつも白人ばかりという近年のアカデミー賞批判に一石を投じる結果となった。
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