さておき、僕がどれくらい小沢さんのことを好きだったかというと、髪型をマネしていたのはもちろん、「白Yシャツにハンチング」という格好までマネしていた。小沢さんのように格好よくなりたかったけど、頭が大きいのでハンチングがちっとも似合わなかった、考えが甘~い。

 小沢さんはそれから10年以上たってから「世界の小沢(=セカオザ)」として大イジリを喰らうことになるのだが、僕は一周まわらずに小沢さんに心酔していたし、小沢さんの名言を正面から「いい言葉」として受け止めていたので、小沢さんがイジられていることにムカついていた。今もずっと大好きで、この仕事を始めて何回かお会いできそうな機会があったのだけど、恥ずかしくて無理だった。誰かわかってくれる人いないかなぁ、あの頃の小沢さんめちゃくちゃカッコよかったんだよ。

『オンバト』がなかったら、ここまでお笑いを好きになることはなかっただろうし、この仕事もしていなかったと思う。『オンバト』が終わって10年以上経っている今も、新しい笑いを作るみなさんに頭が上がらない。そんなこんなでどうしても『THE SECOND』はエモい気持ちで観てしまいそう、なんでもかんでもエモく捉えてしまうのも小沢さん譲りかもしれない。スピードワゴン、COWCOW、タイムマシーン3号、流れ星☆、テンダラー、超新塾、2丁拳銃……『THE SECOND』に参戦中のオンバト戦士たちに幸あれ。