もちろん僕の個人的な感情としては、お仕事でご一緒させてもらっていたり、仲のいい芸人さんたちが多数出場しているのでそちらの面々を絶対的に応援したいのだが、いわゆる「オンバト戦士」の活躍も密かに楽しみにしている。

 僕には「お笑いファンになった日」というのが明確に存在する。「ノストラダムスの大予言」で地球滅亡が騒がれた1999年7月の翌月、小学6年生の僕は少年野球チームの夏合宿に参加していた。その日、家では観ることを禁じられていた「深夜番組」を、“合宿のノリ”で初めて観ることになり、そこで観た番組こそが『爆笑オンエアバトル 第1回チャンピオン大会』(NHK)だったのだ。

『爆笑オンエアバトル』とは、通称『オンバト』と呼ばれ、1999年から2010年まで放送されていた伝説のお笑い“ネタ”番組だ。観覧審査員の投票によってオンエアされる芸人が決まり、今をときめくスター芸人たちが若手時代に軒並み出演していた。