◆「今まで食べたうどんで一番美味しかった!」

「今まで食べたうどんで一番美味しかった!」
 大ぶりな明太子と、色の濃い卵黄が混ざったふわふわのうどんをすすると、ふわっとバターの香りが広がります。ほろっと崩れた腹子の明太子のプチプチ感と旨み、さらに卵のコクが合わさり、たしかにこれはベストマッチ! 「ほんとだ、これうまい!」

 さらに、店員さんがおすすめしてくれた、甘みのある香川県のしょう油をひと差しすると、またコク深い味わいに。しょう油が全体の味をグッと引き締めて、すべての食材をよりまとまりよく仕上げてくれます。

 その後、夫はペロリと1杯を平らげ「今まで食べたうどんで一番美味しかった!」と満足気。その感心するような夫の顔を見て、私は「連れてきてよかった」と心から思いました。やはり、食は生きる源。鬱々(うつうつ)とした気持ちが、少しずつ晴れていくのでした。