◆星降る夜に
最後の作品は、筆者が個人的に超好みだったラブストーリー『星降る夜に』(テレビ朝日系、火曜夜9時~)です。優秀な産婦人科医である一方、大学病院時代のある出来事をきっかけに感情を表に出せなくなった雪宮鈴(吉高由里子)。音のない世界で自由に生きる遺品整理士・柊一星(北村匠海)。命の“はじまり”と“終わり”に関わる対象的なふたりが偶然出会い、恋を育んでいく物語です。
はじめ、キャンプ場でソロキャンを楽しんでいたふたりが遭遇し、急にキスしたときは「そんなバカな!」と突っ込んでしまいましたが、そんな展開も納得してしまうほど。登場人物一人ひとりの人物像が綿密に練られた脚本で、鈴と一星だけでなく、ふたりを中心に繰り広げられる人間ドラマから目が離せなくなりました。