(Q:「MYND」のジャンルは?)
堂本剛「ロックサウンドっぽく聴こえるとは思うんですけど、ヒップホップの要素も入ってますし、FUNKのスパイスも入ってて。ジャンルは何ですかって言われると、“ENDRECHERI”というジャンルで、ジャンルレスというところ」(出典:YouTube ENDRECHERI / インタビュー Part1「MYND」について)

 そして、例えば世界的に有名なプレイヤーであるルイス・コールやサンダーキャットが、ファンクのテクニックをフル活用した演奏をしていても、実際にはそれが「新しい何か」にも聴こえるように……ENDRECHERIの曲もまた、もはやそういった新しい次元に突入しているのではないだろうか。

 ルイス・コール、サンダーキャット、ENDERECHERIに共通するのは、古典的なファンクは十分にインプットした上で、アウトプットする際に自分のフィルターを通すことで、ファンクのような「新しい何か」に聴こえる……という点だ。そしてENDRECHERIの場合、このフィルターが、非常に独特な「リズムとグルーヴ」というもので構成されているように感じられる。

(Q:ENDRECHERIらしいFUNKな要素は?)
堂本剛「独特なタイム感は確実にあります。僕の好きなギミックっていうか、僕の中に流れている変態的なグルーヴ。これはもう自分の武器だと思うんで」(出典:YouTube ENDRECHERI / インタビュー Part1「MYND」について)

 ここで堂本剛も自ら語っているように、ENDRECHERIの曲はいま、かなりマニアックなリズムの組み合わせで成り立っている。よくあるシンプルな繰り返しによるファンクの16ビートではなく、ヴォーカルと楽器による複数の異なるリズムを組み合わせ、それらを常に変化させていく。その個性は、5月の「LOVE VS. LOVE」、8月の「1111111」、そして11月の「MYND」と、どんどんリズムがマニアックになっていったことからもはっきりしてきた。