もう事件のもみ消しはムリ?

 ドラマにもあるように、政治の世界はドロドロのイメージが強いようですが、否定はしません。たとえば事件のもみ消しは、殺人とかはさすがにムリですが、交通違反くらいはけっこうアリでした。でした、というのは2000年にある議員の元私設秘書が立場を利用して交通違反をもみ消し、公電磁的記録毀棄などの罪に問われた事件があり、その後は議員も対応しなくなったからです。

 当時の先輩秘書たちは「これで理不尽な陳情を受けなくてよくなる。ラッキー」と喜んでいました。それまでは駐車違反や車線変更違反、あまりにすごいのはダメですが、スピード違反などはもみ消せていたようです。

 あと性的暴行事件もありましたね。安倍総理(当時)についての著書『総理』(2016年、幻冬舎刊)などで知られるTBS記者(当時)の山口敬之氏が準強姦罪容疑で逮捕される直前、ストップがかかったとされる問題です。「今でも警察に圧力かけて逮捕を見送るってできるんだね」と国会女子たちで戦慄したことを覚えています。「国策捜査」という言葉もあるように、検察も権力に影響を受けるようですしね。

 この山口氏は以前から安倍元総理と親しいことで知られ、元総理の銃撃事件の際は訃報をフライング報道して謝罪する騒動を起こしています。神澤もそろそろベテラン秘書の域に入るのですが、こういうディープな領域には入れてもらえないし、のぞきたいとも思いません。微力ながら、今日もマジメに国会のお手伝いをさせていただきます。