――その表現に欠かせないことの一つが、古沢さんの脚本。「外事警察」以来の再タッグは、いかがでしたか?

「配信のドラマを作る=世界に発信できる、ということですごくワクワクしたと同時に、古沢さんが真っ先に思い浮かびました。海外ドラマもよくご覧になっていますし、古沢さんご自身、海外作品への志向性が高い。また、今回のテーマを正面から描くとシリアス一直線になってしまいますが、多くの方に見てもらい、伝わってこそ意味があると思ったので、古沢さんのエンタメ性を取り入れたかったのです。加えて、古沢さんの描く人間には優しさが込められていますから、シリアスとエンタメのバランスも含めて、彼しかいませんでした。ちなみに、『外事警察』から10年以上経っているので、お互いに『成長したな…』と思っているかもしれませんね(笑)」