「子どもがほしい」と「外に恋人を作ってもいい」は両立する?

 友情結婚相談所で進める流れは、一般の結婚相談所のそれとあまり変わらない。相談所が条件を合う人をマッチングし、ホテルのラウンジでお見合いが行われる。ハルさんは最初の3カ月に、月1ペースで3人の女性とお見合いをした。

ハル 「(3人の女性とは)話自体は合うんですけど、ちょっと見た目がタイプじゃなかったんで……。僕が恋愛感情を抱くのは男性に対してなんですが、女性に対しても“推し”みたいな感じで『可愛い』という感情は普通にあるので。そういう『可愛い』と思える女性と結婚できたら1番理想的かなと考えていました」

山里 「どういう女性がタイプだったりするんですか?」

ハル 「本当、アイドルみたいな。今でいうと日向坂46みたいな感じの子が」

山里 「いました?」

ハル 「日向坂のメンバーはやっぱいなかったです」

 友情結婚でも相手のビジュアルは大事。それはわかる。生理的に無理な相手とは一緒に暮らしたくないし、好印象な人がいいに決まってる。あと、「昔のお見合い結婚と友情結婚は似ている?」とも思った。恋愛感情はなくとも、相手が生理的に無理ではなく、条件が合ったならば、流れに則って結婚をしてみる……というような。

 それにしても、ハルさんの理想は妙に高すぎないか? 言うに事欠いて、“日向坂46みたいな子”である。恋愛感情がない分、相手に求めるスペックは厳しくなるのだろうか。繰り返すが、彼が異性に抱く感情は恋愛のそれではなく、推しに対するそれだ。

 そして、ついに出会った。4人目にお見合いした相手は、ハルさんにとって(容姿が)“範囲内”の女性だった。残るは、お互いが設定した希望条件のすり合わせである。