「ピンネタだけど一人で作ったネタじゃないなっていう自覚があったので。それこそビスケットブラザーズさんもですし、ニッポンの社長さんも。真輝志っていう後輩がいるんですけど、真輝志だったりとか、いろんな人がネタを見てくれて」と。
さらに「僕には無い発想もいっぱいくださって。なので、皆がやりたいなって思っていることを、僕が代表してやっている感じのネタだなっていうのがあったので、本当にありがとうございますっていうのは伝えたいですね」とも言っている。
このコメントを聞く限り、ピン芸人自体が他の芸人の力を借りることを良しとしており、ピン芸人ならではのプライドや意地が無くなってきているのではないだろうか。しかも優秀な先輩や同期、後輩がいるから出来た面白いネタだとすれば、そういった仲間がいないピン芸人はお先真っ暗である。
僕は古い考えなので、ピン芸人が複数人芸人に対して持っているコンプレックスや闘争心が復活し、ピン芸人ならではの意地やプライドを持って「負けてたまるか」という不屈の闘志を燃やして、誰の力も借りない独特なネタを作って欲しいと思ってしまう。
バカリズムさんの点数はかなり酷なものが多いように見えたと思うが、あの点数こそ今のピン芸を象徴している点数なのではないだろうか。「R-1グランプリ」の大会価値は大会意義を見つける事から始まる気がする。