3月4日、フジテレビ系で放送された、一人芸で誰が一番面白いかを決める大会「R-1グランプリ2023」。今大会は吉本興業所属の「田津原 理音(たづはら りおん)」さんが芸歴10年目のラストイヤーで決勝初進出を果たし、その勢いのまま見事優勝した。ファイナルステージでは「コットン」のきょんさんと戦い、審査員5人の投票が3対2となり、たった1票差で辛くも勝利を手にし、今大会に出場した芸人の実力がいかに拮抗していたのかがよくわかる結果となった。

 毎年注目されている「R-1グランプリ」だが、今年はM-1グランプリ2022の王者「ウエストランド」さんの「R-1グランプリには夢がない」という発言により、良い意味で注目が集まり、出演者たちには良い影響を与えたのではないだろうか。

「田津原 理音」さんの優勝で幕を閉じた「R-1グランプリ2023」だったが、翌日にはある芸人のネタが物議を醸すこととなった。

「R-1グランプリ2023」のネタレビューはまた今度書くことにして、今回はこの物議を醸したネタを元芸人として分析し、そこから見る「R-1グランプリ」を書いていく。ちなみに僕の独断と偏見が色濃く出てしまうはずなので、その点はご了承いただきたい。では始めよう。