――Da-iCEの「スターマイン」の言葉遊びとか、宇多田さんの歌詞における遊び心みたいなものの影響があったりするのかな?なんて思ったりもしたのですが。
いま自分で分析して思いますけど、めちゃくちゃ影響受けてるんでしょうね、やっぱり。四文字熟語とか、ことわざの解釈違いを作って入れるとか、そういうのを宇多田さんは昔からやられてて、“聞いたことあるんだけど聞いたことないフレーズ”とかもかなりやられてる印象があって。あとはヒップホップ的に韻を踏む踏まないとかっていうのもありますが、そういうので歌詞のアイディアを作ってることが多いです。そこは影響受けてると思いますね、かなり。
――『BADモード』はこれまでの集大成的であり、そこからまた一歩進んだ作品に個人的に感じていて、去年はまたコーチェラに出たりとか、さらに違う新たなステージに行っちゃったような感じもしているんですが、工藤さん的には今後宇多田さんはどうなっていくと思われます?
どうなんでしょうね。いや、とりあえず僕としては曲を出していただければいいなって(笑)。活動休止の時のショックの気持ちもあり。ただ、1個の作品を作ることに対してのエネルギーって……、もちろん僕もありますけど、宇多田さんは多分かなりエネルギーを使っている気がするんですよ。なので、何かインプットがないとダメなのかもしれないなって思うので、活動休止とかも全然、どうぞお休みください!みたいな。そしてまた曲書いてもらえればいいですっていう。『HUNTER×HUNTER』の富樫さんとかと同じ気持ちです(笑)。あと、次どういう曲を作ってくるかが全く予測できないので、それがすごい楽しみですね。
――宇多田さんのライブってこれまでご覧になったことは?
生ではなくて、映像系はDVDとかで見てるんですけど。生で観れない。観たいんですけど、観ちゃダメな気持ちもあるんですよ。神聖な感じがどうしてもあって。会ったら終わるな(笑)。会ったら自分の何かが終わる気がします。