――工藤さんは影響を受けたアーティストとして宇多田さんの名前を挙げてらっしゃるわけですけど、一番どういうところに影響を受けたと思います?
う~ん……自分にとって、R&B感と日本語のミックス度合いの“教科書感”があるんですよね。宇多田さんのバランス感みたいなのが一番参考になってる気はします。引くとこは引くとか、何が大事なのかを考えてらっしゃると思うので、そういう作品の作り方みたいなものをすごい参考にさせてもらってるっていう感じです。
――そのバランス感で言うと、「この曲すごかったな」みたいに記憶に残っている曲はありますか?
「For You」とかですね。「タイム・リミット」もそうですけど。音数とかミックスは今と変わんないっていうか、今「新曲です」って出してもめっちゃかっこいい!ってなると思うんです。あのへんのバランス感が、今聴いても古くないというか。ということは、2000年代前半でもうJ-R&Bってジャンルは完成されていて、あとは手を変え品を変えみたいなことを僕らはやってるっていう感覚になっちゃいますね。
――工藤さんはDa-iCEで作詞作曲もされてますけど、そこに宇多田さんの影響はあったりしますか?
僕が作る曲はほぼ影響を受けてると思いますよ。露骨にとはならないですけど。歌詞の日本語と英語のバランスとかは、すごく今のダンス&ボーカルの歌いやすさにつながっていたり。ここは日本語にしてここは英語にするみたいなののノウハウは、宇多田さんの歌詞からかなり学んだところはあります。
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