――やっぱり1番のモノマネは「traveling」ですか?

ミラクル:だと思います。曲自体が人気でやっぱり派手だし、お祭り的に映えるじゃないですか。ただ「traveling」は、私の中では曲のほうが勝っちゃってて。意外と「Keep Tryin’」(2006年)なんかが、キー的にもモノマネしやすいなとは思いました。

――そう言えば、数年前に出演された『にけつッ!!』(読売テレビ)の「100人飲み会」企画を観ましたけど。宇多田さん以外に女優さんとか、青汁のおばちゃんのモノマネもされたじゃないですか。すごいのは歌だけじゃないんだ、と再確認しました。

ミラクル:アッハハハ! 根本的には近所で変な喋り方のおばさんとか、気になってる人がいたら、宇多田さんの時と同じぐらい熱が入っちゃう。あとはガーシーもね。アレは2日でできちゃいました。「宇多田は2年、ガーシーは2日」っていう! モノマネ心とアーティスト愛っていうのかな?

 昔は愛情強めにやらせてもらっていたんですけど、今は悪いモノマネだと、悪意が勝っちゃうのがあって。いくらこっちに愛情があると言っても信じてもらえない。私と同じ世代の人からは「宇多田以外は悪意しかない」って認識で、若い子からは宇多田ヒカルでさえ「悪意があるんだろうな」って……(低いトーンで)。