――そもそもミラクルさんの歌唱力はどこで、培ったものなんですか。

ミラクル:こどものころ、合唱団に入っていたんですよ。そこでファルセットを出す訓練をしていたから、モノマネができたのかなと思います。よく他のモノマネ芸人が「宇多田ヒカルのモノマネができる」とか言って、浅い部分の形態の部分だけでマネする人いるんですけど、「そんなんじゃねえよ」っていつも思うの(笑)。ふらふらするぐらい息を使うし、すごく喉も開かなきゃいけないしめっちゃ、呼吸困難になるはずなんです。表面のところだけで軽々しくやってるのを見ると「波動が違うよ!」みたいに思っちゃいます。

――あらためて、宇多田ヒカルのモノマネをしようと思ったきっかけはなんだったんですか?

ミラクル:子供の頃、“近所でモノマネするひょうきんな子”だったんです。大人になって東京で美容師をしている時、あまりにも人生にやりがいを感じなくなって。表参道辺りの美容院に勤めてたんですけど、ヘアモデルのモデルハントをする時に外へ出て「宇多田ヒカル・ショータイム」をスタンディングでやっていた、ちょっと変なやつだったんです。そしたら若い子たちが寄ってきてくれて「スゲー!」とか言われて、すぐに“お持ち帰り”できました。お店では重宝されてましたね。