――あ、そうなんですか。

ミラクル:若い頃と比べて基本的には、声質や歌い方は変わってないかもしれないけど、今の宇多田さんは“ロー感”が多く含まれていて、すごく声が出しづらそうで。ライブを見ていても、そんな感じがします。

――やっぱり宇多田さんも、年齢を重ねて高音が出にくくなっているように見受けられると。

ミラクル:年を取ると、喉の着圧がどんどん減るんですよ。もともと宇多田さんは着圧があるし昔から喉を開いて歌ってるイメージなんですけど、年齢を重ねて着圧が少なくなってくるから、開き目に歌うと音がズレやすくなっちゃうんです。つまり今の宇多田さんの歌声を、年上の私が出すには一から出直さなきゃいけないなって。モノマネするにしても、方程式変わってる気がします。