同じくR18+指定の『ボーンズ アンド オール』が同日より公開
この『ベネデッタ』の公開日である2月17日より、同じくR18+指定がされた、アメリカ映画『ボーンズ アンド オール』も公開されている。こちらは、「人を喰わずにはいられない若い男女」を描いた作品であり、刺激の強いカニバリズムの描写がある。
主人公の2人は人を喰らうたびにどこかに逃げるしかない、『俺たちに明日はない』のような逃避行を繰り返す。彼らは「そうすることでしか生きられない」ためにより悲壮感が漂うし、社会になじめない若者のメタファーとして捉えることもできるだろう。テイラー・ラッセルとティモシー・シャラメという若手の超実力派俳優はもちろん、アカデミー賞俳優マーク・ライランスの「気持ち悪い謎の男」が凄まじいインパクトだった。
「人を食べて生きる若者たちを描いて、世界が賛否両論」という触れ込みではあるが、実際は「秘密を周りに隠し続ける主人公2人の関係性は感情移入がしやすく、エンタメ性も高い」内容であり、それは『ベネデッタ』とも共通している。ぜひ、あわせて観てみてほしい。
『ベネデッタ』
2月17日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国公開
【キャスト】
ベネデッタ・カルリーニ/ヴィルジニー・エフィラ
シスター・フェリシタ/シャーロット・ランプリング
バルトロメア・クリヴェッリ/ダフネ・パタキア
教皇⼤使ジリオーリ/ランベール・ウィルソン
ペシアの主席司祭/オリヴィエ・ラブルダン
シスター・クリスティナ/ルイーズ・シュヴィヨット
【スタッフ】
監督/ポール・ヴァーホーベン
脚本/デヴィッド・バーク ポール・ヴァーホーベン
原案/『ルネサンス修道⼥物語 聖と性のミクロストリア』J.C.ブラウン著
⾳楽/アン・ダッドリー
撮影/ジャンヌ・ラポワリー
編集/ヨープ・テル・ブルフ(ACE, NCE)
美術/カーチャ・ヴィシコフ⾐装/ピエール=ジャン・ラロック
⾳響/ジャン・ポール・ミュゲル
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