出来ればかわいい方の女性が電話してきた女性であれと思いながら挨拶をすると、僕に電話してきたのは地べたに座っているような感じの方で、かわいらしい女性はその友達だった。少し残念だったが、どちらにせよ会ったことが無いのは明確で、本人に問いただしたところ、やはり会ったことがあるというのは嘘だったのだ。
すると、友達が「この子、檜山さんが好きでどうしても会いたくて嘘をついてしまったんです。ごめんなさい」と。嘘をついた本人はまったく謝らないのだが、友達が代わりに謝ってくれたことにより友達の好感度が一気に上昇。「なんていい子なんだ」と思いつつ、仕事の時間が差し迫っていたので僕はカラオケボックスを後にした。
後日、友達の方からショートメッセージに再度謝罪のメールが届き、その流れで何度かメールでやり取りをしているうちに意気投合し、なんだかんだすったもんだあれやこれやあって、その友達の子と付き合うことになった。
久しぶりに彼女が出来たということもあり、檜山はとても舞い上がった。カップルらしく多少のケンカなどもありながら楽しく過ごしていたある日、後輩芸人から
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