あっという間だった育休ももうすぐ終わり、本格的に職場復帰を控えているママさんの最初の課題である保活。そこで最初に悩む問題が【保育園の選び方が分からない…】ではないですか?
保育園によって方針が異なり、家庭のような保育を重んじる保育園から自立を促すモンテッソーリ教育を取り入れているところまで様々です。私たちが子どもの頃とは異なり、保育中に英語教育や体操などの習い事をしてくれる保育園もあるのです!
私が子が通う園はキリスト教に基づいた保育をしており、希望者は水泳や体操教室を保育中に受けられます!
本記事では、保活を控えたママたちがスムーズに保育園を選べるように保育園の選び方を現役保育園児のママで、看護師資格を持ち実際に保育園にも勤務経験のある私が詳しく解説していきます。
ストレスにもなりかねない保活が少しでもスムーズになりママの安心に繋がってくれたら幸いです。
1、保育園とはどのようなところ?
保育園とは、両親の就労や就学、介護や病気などの理由により日中育児が困難な人が子どもを預けられる福祉施設です。保育園の入園にはお住まいの地区町村からの「保育認定」を受ける必要があります。基本的に保育園の入園は1年を通して受付をしていますが、4月入園を目指すには毎年9月~1月にかけてお住まいの地区町村に保育園の入園の申し込みをする必要があります。
保育園によって開園時間や保育時間は異なりますが、大体は朝7:00~夜20:00までの保育園が多いです。保護者の就労時間によって保育時間は行政が各家庭ごとに決定し、短時間保育に設定された家庭は9:00~16:00(または16:30)、標準保育に設定保育時間は行政が各家庭ごとに決定され家庭は7:30~18:30となります※開園時間により時間は異なります。入園希望の保育園のHPをご覧になり確認をお願いします。
(1)保育園と幼稚園の違い
ここで、幼稚園と保育園の違いについて解説します。
①保育園
保育園は0~5歳児が利用できる児童福祉施設です。生活の場として保育が提供され、おやつや給食、お昼寝の時間が確保されています。保護者が仕事の日は保育の希望ができますが、日曜日、祝日、年末年始(多くは12/29~1/3)はお休みです。保育にあたるのは国家資格を持った保育士で、国で決められた配置基準を守り保育にあたっています。保育内容は厚生労働省の保育所保育指針に基づいて担任が保育のカリキュラムを作成しています。
②幼稚園
幼稚園は満3歳~就学前の幼児が対象の教育機関です。小学校入学前のプレスクールのようなポジションで、1日の保育時間は基本4時間です。希望者には幼稚園が終了した後の預かり保育を導入している園もあります。近年は幼稚園からこども園と名称を変更する幼稚園が多くなっています。こども園とは、幼稚園と保育園を兼ね備えている施設です。今までは働くママは保育園一択と言っても過言ではなかったのですが、最近はこども園(幼稚園)も検討できるようになりました。
入園は満3歳以上の幼児は幼稚園との契約となりますが、満3歳未満の乳児クラスの子どもたちは市町村へ保育園の入園希望を提出する必要があります。満3歳クラスからは希望する幼稚園へ願書を提出し、場合によっては面接が実施される園もあります。
開園日数は39週以上で、春・夏・冬にそれぞれ長期のお休みがあります。保育内容は幼稚園教育要領に基づいて担任がカリキュラムを作成します。
(2)保育園に入園できる条件
保育園に入園するには、両親が就労していることが大前提として必要になります。中には産休と同時に仕事を退職されて求職中という方もいると思います。求職中の方も保育園の入園希望は出せます。しかし、保護者の就労状況においてランク付けがされてしまい、保活激戦区になるとこのランクによっては選考にも入れないという問題もあります。
就労時間は40時間/週ですが、提出書類の会社記入欄で会社のミスで40時間を下回って記入されていました。それに気づかず提出したら役所から「このままでは保育園落ちてしまいます!」と電話が来ました…
この他にも大学や大学院、専門学校に通っている保護者や自身の病気の療養、家族の介護、自身の妊娠・出産により家庭保育が困難な家庭も保育園入園の対象です。
2、保育園に入園させるにはどうすればいいの?
保育園に入園させるためのステップについて説明します。お住まいの市町村によって保育園の申請日時が決まっているので、4月入園を目指すママは必ずお住まいの市町村の書類提出期日をご確認ください!
(1)お住まいの地域の役所で【給付認定証明】を申請する
まず、保育園に入園させるためには申請書類が必要です。申請書類は保育園か役所の子ども家庭支援課にあるので、声をかけてもらいましょう。保育園によっては所持している数が少ない場合があります。役所だと確実にもらえるので安心ですよ。
私は妊娠中に提出期日が来てしまうので役所でもらいました!
①就労証明書は職場に記入してもらう
この就労証明書は、その名の通り自身の就労状況を役所に証明する大切な書類です。この就労証明によって保育の必要性がジャッジされてしまいます。この就労証明書は自身が所属している会社に書いてもらう必要があり、就労している人は全員書いてもらう必要があります。
現在はリモート勤務が進んでいるため、会社に郵送しなければならない…なんて人もいると思います。そんな方にはWeb用の就労証明書があります。お住まいの市町村のHPからダウンロードが可能です!
個人事業主の方は自分で必要な箇所にすべて記入をして記入漏れのないようにしましょう。
(2)給付認定された時点では保育園は決定していないので注意
保育園の申請をし、保育の必要性が役所に認められると保育の給付認定が降ります。ここで注意をしたいのは保育認定が降りても保育園はまだ決まっていないということ。保育の給付認定が降りたからといって、安心しすぎないようにしましょう。