配信プラットフォームと距離感を保つべき理由
ーーインドでもNetflixやAmazon、Zee5などの配信サービスが普及していますが、もし今後、配信限定の映画やドラマシリーズのオファーがきたとしたら、ナリン監督はやってみたいと思いますか。それとも、劇場映画しか撮らないというスタンスでしょうか?
ナリン監督:配信作品はすごくやってみたいです。そのためには、自分自身の考え方も変えていかなければならないと思っています。
それは、シリーズものや配信作品に必要な文法が、劇場用長編映画のそれとは違っているからです。例えば長編映画の場合では、映画館という場所で集中して観てもらえるものが、配信だとまた少しシチュエーションが変わってきます。例えば“ながら見”をされる場合も見越して、どういうふうに物語を構築するべきなのかも考える必要があると思っています。それでも良いと思う部分は、シリーズものであれば長いストーリーを綴れることです。
私はサウンドデザインにこだわりを持っていて、配信にもそれを持ち込みたいと思っていますが、実際には難しく、思うようにいかない部分も多いみたいで、そこをどうクリアするのかを常に考えています。
プラットフォームが配信サービスであっても、ゲームであっても、それに合った形で、自分なりにどういった物語を作っていけるかを考えていきたいと思っていますし、実際にディールと話をしている企画もあります。
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