おひとりさまの老後対策3つ

老後の生活費の目安を把握する

総務省の「家計調査報告(家計収支編)2021年平均結果」によると、65歳以上の単身無職世帯の支出は月14万4,747円です。支出の大部分を占める消費支出のうち、最も高いのは「食料」の3万6,322円(27.4%)で、「住居」は1万3,090円(9.9%)となっています。

あくまでも平均であり、誰にでもそのまま当てはまるとは限りませんが、老後の生活費を把握するうえでひとつの目安にはなるでしょう。一生賃貸で暮らす場合は家賃を払い続ける必要があるため、住居費の負担が増える可能性があります。

住宅ローンは60歳までに完済が基本

60歳以降もできるだけ長く働くことは老後破産に対する一番の対策になりますが、それをあてにしてローンを組むのは本末転倒です。60歳から後の収入は老後のためのもの。住宅ローンのほか、車のローンなども60歳までに、できれば退職金も当てにせず返済できるプランを立てましょう。

もっとも基本的な健康への投資

老後対策といえば収入や貯金と思われがちですが、それらは健康であってはじめて考えることができることです。健康でなければ長く働くこともできませんし、大きな病気になると医療費も余計にかかります。食費や趣味のお金は切り詰めやすい項目ではありますが、健康な食事や適度な運動の時間は将来の健康への投資と考えましょう。

定年後の生活を具体的にイメージして

少子高齢化が進み平均寿命が伸びている日本では、これまで通り60歳まで働いてあとはゆっくり老後を過ごすというライフプランはますます難しくなります。定年間近になって考えるより、40代のうちから何をしたいか、そのために何が必要かを考えておく方が、必ず選択肢は増えます。ぜひ今のうちから老後のことを考えてみてください。

文・fuelle編集部