40代になって老後が視野に入り、資産としてマンションの購入を検討しているけれど、「賃貸と購入のどちらがいいか分からない」と悩んでいませんか?

そこで、マンションの賃貸と購入のそれぞれで、どのような費用が発生するのかシミュレーションしてみました。

賃貸と購入それぞれの住居費シミュレーション

40代おひとりさまがマンションを買う場合と借りる場合、それぞれどれくらい住居費がかかるのかシミュレーションしてみましょう。

賃貸で住み続ける場合

公益財団法人不動産流通推進センターの『2022年不動産業統計集』によると、東京圏の賃貸マンションの家賃相場平均は、ワンルームで約7万4,000円、1LDK~2LDKで約11万円となっています。

長生きする傾向がある女性の平均寿命を87.57歳と想定して、賃貸で40歳からおおよそ48年間住み続けた場合、生涯かかる住居費はワンルームで約4,866.2万円、1LDK~2LDKで約7,233.6万円です。

ワンルーム 1LDK~2LDK
家賃 7.4万円×12ヵ月×48年=4,262.4万円 11万円×12ヵ月×48年=6,336万円
管理費・共益費
(家賃の10%)
7,400円×12ヵ月×48年=約426.2万円 1.1万円×12ヵ月×48年=約633.6万円
契約更新料
(2年に1回、家賃の1ヵ月分)
7.4万円×24回=177.6万円 11万円×24回=264万円
合計 約4,866.2万円 約7,233.6万円
1.40代おひとりさま,マンションは買う?借りる?老後に備えるならどっち?

マンションを購入した場合

3,000万円の物件と4,000万円の物件を頭金なしで購入したケースを想定して、シミュレーションしてみましょう。なお、金利は1.5%の固定金利で借入期間は30年、管理費と修繕積立金、固定資産税は変わらず、優遇などはないものとします。

このケースでは、3,000万円の物件を購入した場合、生涯かかる住居費は約6,462万円、4,000万円の物件を購入した場合は約8,040万円となりました。また、購入の場合は定期的に維持費や修繕費用などがかかることも考慮しておきましょう。

3,000万円 4,000万円
諸費用
(物件価格の10%)
300万円 400万円
利息を含めた
総返済額
3,858万円 5,144万円
管理費・
修繕積立金
3万円×12ヶ月×48年=1,728万円
固定資産税・
都市計画税
年間12万円×48年=576万円 年間16万円×48年=768万円
合計 約6,462万円 約8,040万円
2.40代おひとりさま,マンションは買う?借りる?老後に備えるならどっち?