でき婚したカップルって「離婚率」は高いの?
「でき婚したカップルって離婚しそう…」
そういったマイナス意見が多いのも事実ですよね。
実際のところ離婚率はどのくらいなのでしょうか。
「3組に1組が離婚する」時代と言われているけど…?
「3組に1組は離婚する」という言葉をなんとなく聞いたことありませんか。
厚生労働省の『令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況』によれば、この年の婚姻件数は約50万組、離婚件数は約18万組。
単純計算すると、『50÷18=2.7』で、全体の約3割のカップルが離婚している計算になります。
ただし、この年に結婚したカップルがその年に離婚するとは限りません。
3組に1組が離婚するのは、単純にその年の婚姻数と離婚数を計算したものであり、実際に離婚したカップルの数とは言い切れないからです。
「3組に1組は離婚する」というのはあくまで「参考程度」なのかもしれませんね。
実際「でき婚の離婚率」ってどうなっているの?
では次に、でき婚カップルの離婚率をみていきましょう!
厚生労働省の『令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況』によれば、この年の離婚率は1.50。
令和2年と比べると離婚率は低下していることがわかっています。
しかしながら、でき婚したカップルの離婚率を直接結びつけるデータは見つかりません。
近年「でき婚」よりも「授かり婚」という言葉が使われるようになり、子どもを授かったことで結婚することも決してマイナスなイメージではなくなってきました。
しかしながら、子どもを授かったことで、
「結婚するほかなくなった=不安定な状態=離婚しそう」
というマイナスなイメージがまだまだあるのは事実です。
こうした価値観は人それぞれまったく異なるため、正解はありません。
だからこそ難しいですよね。
「でき婚=離婚」のイメージが強いのはなぜ?
でき婚したカップルの離婚率がわかるデータはありませんが、なぜでき婚は離婚するイメージが強いのでしょうか。
考えられる理由を3つあげていきます。
■ ①若い世代のでき婚が多いから
まず若い世代のでき婚が多いからという理由が挙げられるでしょう。
厚生労働省の『令和3年出生動向の多面的分析』では、年齢別に結婚前に妊娠していた母親の統計を出しています。
「結婚する前に妊娠していた母親の割合」は
①15~19 歳 8 割
②20~24 歳 6 割
③25~29 歳 2 割
④30 歳以降 1 割
という結果です。(令和元年の統計)
この結果から、圧倒的に若い世代が多いことがわかります。
もちろん「妊娠=結婚」ではないため、全ての女性が結婚したとは限りません。
しかしながら、この女性たちが相手男性と結婚した場合は「でき婚」ということになります。
25歳未満の母親の半数以上が「でき婚」である計算です。
自分自身の10代後半、20代前半を思い返してみると、まだまだ考え方や生き方も定まっていない時期。
特に現代は選択肢が多種多様で、自分に合った生き方を選択できます。
そういった時期に、子どもを授かり、夫婦で生活を共にするのは覚悟が必要ですよね。
・子どものためにも離れた方がいい
・お互いのために距離をおいた方がいい
若いからこそぶつかることも多く、それが離婚につながるイメージが強いのかもしれません。
■ ②計画性がないよう見られるから
でき婚は「だらしない」「順番がちがう」「計画性がない」まだまだそんな風に見られがちです。
もちろん子どもを授かったことをきっかけに結婚することは、決して悪いことではありません!
ただ「価値観」はひとそれぞれ。
「でき婚は行き当たりばったりで、計画性がなさすぎる」と感じる方もいるとか。
「でき婚は離婚する」と言われるのも、「計画性がない2人の結婚生活はうまくいかないはず」とマイナスなイメージがあるからかもしれませんね。
■ ③愛のない結婚を疑ってしまうから
子どもがきっかけで結婚したカップル。
2人の関係性によっては「もしかすると…」と思われてしまいそうです。
例えば、
・付き合いが長い
・元々結婚予定だった
こういった場合の「でき婚」であれば、2人の関係性を疑うものはないかもしれません。
しかしながら、
・付き合い始めたばかり
・むしろ交際関係ではなかった
・結婚するつもりがなかった
この場合の「でき婚」はどうでしょうか。
なんとなく後者の方が「もしかすると…」と思われてしまいそうですよね。
男性の中には
「妻のことは愛していないけど、責任感で結婚した」
「本当は結婚するつもりがなかったけど仕方なく」
という本音を漏らす人も。
2人の関係性に「将来性」があるのか、ないのかで、でき婚に対するイメージは大きく変わってきそうですね。