2022年12月現在、ネット銀行全体の預金残高は33兆円といわれています。これは5年前の2倍となりネット銀行の規模はどんどん拡大しています。

一方、大手銀行の店舗数は、2001年は3,217店でしたが2021年には2,372店と、約20年間で800店以上減少しています。

これは、銀行が店頭からネットへ移行していることの表れだといえるでしょう。では、ネット銀行の魅力はどこにあるのでしょうか?銀行窓口と比較しながら解説します。

ネット銀行のメリットとデメリット

まずは、ネット銀行のメリットとデメリットを見てみましょう。

ネット銀行のメリット

ネット銀行は次の3点がメリットです。

・振込手数料が安い
・預金金利が高い
・ローン金利が安い

とくに、ネット銀行は振込手数料が安いのが特徴です。

例えば楽天銀行で他行宛の振り込みをする場合には、原則1件145円ですし、ステージに応じて月3回まで無料で、銀行窓口よりも圧倒的に安くなります。

また、店舗の管理コストがかからないことから預金金利も高くなっており、楽天銀行の1年定期預金の金利は0.15%と、みずほ銀行の10倍以上です。

さらに、住宅ローンなどの金利も銀行窓口よりも低いのが一般的です。

ネット銀行のデメリット

一方、ネット銀行には次のようなデメリットもあるので注意しましょう。

・インターネット接続環境が必要
・ネットワーク障害発生時やメンテナンス時に利用できない
・IDとパスワードは自己管理

ネット環境がないところでは利用できませんし、ネットワーク障害時やメンテナンス時には引き出しや振込みができません。

また、IDやパスワードを紛失した場合にはハッキングのリスクもゼロではありませんし、紛失した場合には預金を動かせなくなります。