◆いま注目の「短鎖脂肪酸」を大腸内で増やすと太りにくい
<自律神経と腸内環境が整うと、なぜ太りにくくなるのでしょうか。
それには、「短鎖脂肪酸(たんさしぼうさん)」が大きく関係してきます。短鎖脂肪酸は大腸の腸内細菌が作る、体に役立つ酸のことで、いくつかの種類が発見されています。
そのうち、プロピオン酸と酪酸(らくさん)は体の脂肪細胞のセンサーに、「これ以上、脂肪を取り込むな」という指令を出します。脂肪細胞はその命令を受けて、脂肪の取り込みを抑えるので、太りにくくなるのです。
同時にプロピオン酸と酪酸は交感神経にも働きかけるので、心拍数や体温といった基礎代謝が上がります。すると消費カロリーが増え、太りにくくなるわけです。
さらに、短鎖脂肪酸は腸管ホルモンの分泌を促します。満腹感が続くので、食べすぎを防ぐことができます。
トリプル効果でやせ体質になるのです。