◆犯人は地元の学生3人組
「食べ物を粗末にするな、全部食べろって母と夫がめっちゃ怒ってたのを覚えています。その後犯人は無事捕まりました。地元の学生3人組だったんですが、祖母の着物や掛け軸を質屋で売ろうとしたそうです」
今でも祖父の家に集まって餅つきをするたびに、泥棒に入られた日のことを思い出して親戚みんなで笑うという祥子さん。散々なお正月ではあったものの、夫からは「あの事件がきっかけで、祥子の親戚やご実家がますます大好きになったよ」と言われるそうです。
―シリーズ「年末年始・帰省のトホホ」―
<文/横山すじこ>