◆形見を盗まれショックを受ける祖母
「大人たちは寝ずに警察の現場検証に付き合いました。広い家ですし、20名くらいが泊まってましたから、何がなくなったのかをリストアップしていくのもひと苦労で……」
一番祖母がショックを受けていたのは、祖母の母親の形見である立派な着物がなくなっていたこと。一方の祖父は『命が無事なら大丈夫』と、堂々としていたそう。
「神社に行くときに全員財布を持っていたので大きな被害はありませんでした。あと祖父は大切なものを金庫に入れるくせがあり、金銭的な被害も少なく……。泥棒もがっかりしたんじゃないですかね。富豪の家に侵入したのに、主な収穫は子どもへのお年玉くらいですから。みんなだんだんと『家はでかいけどなんにもないからなぁ』なんて冗談を言えるようになっていました」