22年上半期には、乃木坂46から3人のメンバーがグループを去った。新内眞衣、星野みなみ、北野日奈子だ。新内は『乃木坂46 新内眞衣のオールナイトニッポン0(ZERO)』時代からラジオパーソナリティを務め、『乃木坂46のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)になってからもメインパーソナリティとして大活躍。また、OLとアイドルを兼務していたことでも知られ、OLアイドルという切り口で語られることも多かった。
星野は言わずとしれた生生星(生駒里奈・生田絵梨花・星野みなみ)として初期から中心メンバーとして活躍し、キュートなルックスと愛されキャラでファンのみならず、メンバーからも愛されていた。
北野はアンダーと選抜を行き来しながらも、その葛藤を力強くパフォーマンスへと昇華してきた実力派。普段の無邪気な笑顔とは裏腹に、22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」(18)のアンダー曲「日常」で見せる迫力のあるパフォーマンスは、現在のアンダーメンバーたちへと受け継がれている。こうした1、2期生の相次ぐ卒業は昨年から続いていることだが、彼女たちがグループに残していったものを改めて顧みることにもなった。
また、下半期には2期生の山崎怜奈、そして1期生の樋口日奈、和田まあやが卒業を発表。山崎と和田は3、4期生が中心となるメンバーを率いて、アンダーの歴史を作り上げてきた張本人である。山崎は『アンダーライブ2021』で、和田は『30thSG アンダーライブ』でそれぞれ座長を務め、後輩たちとともにアンダーの歴史を作り、継承してきた。彼女たちの卒業によって現在、アンダーは実質3、4期生のみの構成となったが、これは新たなアンダーの芽吹きを意味している。たくさんの経験値を積んだ3、4期生が中心となる31stシングルアンダー曲以降、その真価が試されることになるだろう。