日産バスラでレジェンドと5期生の邂逅、全ツ神宮への帰還
5月14日~15日にかけて、日本最大規模の7万2千人超を収容する日産スタジアムにて、『乃木坂46 10th YEAR BIRTHDAY LIVE』が開催された。2日間で過去最大級のライブとなった本公演での大きな目玉といえば、卒業生たちの登場だ。
1日目には生駒里奈と伊藤万理華、2日目には西野七瀬、白石麻衣、生田絵梨花、高山一実、松村沙友理といった乃木坂46のレジェンドと言える1期生が集まり、10周年の記念すべき日を祝福。乃木坂46が積み上げてきた歴史の重さを感じさせるとともに、未来への明るい希望を持たせてくれた。
ここで先輩メンバーとともに5期生が共演したことも大きかった。5期生は冠番組『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)や『乃木坂工事中』(テレビ東京系)など、グループ単体での活動が多かったが、この日をもって1~4期生のメンバーと合流し、楽曲をパフォーマンス。5期生曲「絶望の一秒前」で感じさせたのは、センターに立った井上の存在が支柱にあるということ。まだグループにおける立場に揺らぎのある5期生にとって、センターに立つ井上の安定感は計り知れないものがあった。
これを機に、5期生はひとつのユニットのような形で活動を広げていくが、そのひとつとして今夏の『TOKYO IDOL FESTIVAL』への出演がある。この頃になるとすでに5期生のブランドは確立されていて、当初のイメージや期待さえはるかに追い越すような活躍を続けていた。
この夏には『真夏の全国ツアー2022』が約3年ぶりに聖地の東京・明治神宮野球場で開催され、座長を務めた賀喜遥香は同ライブにて「これからの乃木坂46を作っていく1人になりたいと思いました」と覚悟を言葉にし、これからのグループの将来は3、4期生が担っていく決意が感じられた公演でもあった。実際に、晩夏にリリースした30th「好きというのはロックだぜ!」では、バラエティ番組やモデルとして個性を発揮していた弓木奈於と金川紗耶という新たなメンバーが選抜入りを果たし、グループに勢いをもたらした。