3.育休中の妊娠は【2人目の産休を取得しない】のがお得!
結論から言うと、育休中に妊娠した場合は2人目の産休を申請しない方がお得です。
先にお伝えしたように、上の子の育休手当は【産休開始日の前日まで】で打ち切りになります。2人分の育休手当が支給されるわけではないのでご注意下さい。
ただし、2人目の産休を取得しないなら話は別です。
そもそも産休は、【産前休業】と【産後休業】に分かれています。
①産前休業:必ずしも取得する必要はない。申請しなくてもOK!
②産後休業:法律で定められており必ず取得する必要がある。
つまり、2人目の産前休業を取得しなければ、産後休業が適用されるまで上の子の育休手当を受け取り続けることが可能なのです。
2人目の産前休業をとらなければ、上の子の育休手当は下の子の出産日まで受け取ることができるのね!
この方法なら育休手当をできるだけ長く受給することが可能ですが、会社によっては「このような手段はとらないように。」と事前にお達しが来るケースもあるようです。
いずれにせよ、勤め先とよく相談することが大切です。
4.育休中の妊娠で1人目の保育園はどうなる?
続いて、育休中に二人目を妊娠した場合、上の子の保育園はどうなるのか?詳しくみていきましょう。
(1)2人目の産休・育休で1人目が退園になることは少ない
SNSや掲示板で「育休中の妊娠で上の子が退園を様られた!」という、ショッキングな投稿を目にしたことはありませんか?
1人目の育休が終わりかけで既に保育園の内定も出ていた場合、二人目妊娠で再び産休・育休に入ることから、上の子が保育園を退園しなければならなくなったという話も耳にします。
しかし実際には、2人目の産休・育休で上の子が退園になることは稀です。
内閣府の「子ども・子育て支援新制度」によると、保育を必要とする理由には【保護者の妊娠・出産】も含まれています。そのため、2人目の産休・育休を取得したからと言って退園を迫られることは少ないのです。
(2)2人目の育休で1人目が退園になるケースもあり
しかし、保育園激戦区では話が変わってきます。
保育園激戦区には保育を必要とする子が溢れています。このような地域では、「2人目の産休・育休で退園をすることは絶対にない!」とは言い切れません。
簡単に言うと「また産休・育休に入るなら、上の子は家庭でみることができますよね?」「他に保育を必要とする子が大勢いるんです。」という事態が起きているのです。
このように、保育園の対応は各自治体によってばらつきがあります。育休中に2人目を妊娠した場合には、自治体への確認も忘れずに行いましょう。