【おりものの変化②】卵胞期
生理直後のきつい匂いが治まると、排卵に向けて卵巣の中で卵子の準備が始まる卵胞期に入ります。
この時期のおりものというのは、生理周期の中で一番おりものの量が少ない時期になり、サラサラとした状態になっています。
匂いも、それほどきつくはなく、無臭から多少ツンとした酸っぱい匂いがする程度です。
【おりものの変化③】排卵期
排卵期のおりものというのは、女性ホルモンのエストロゲンが大量に分泌される影響で量は生理周期の中で一番多く、粘り気もまるで生卵の卵白のようにドロっとした感じのものになります。
ところが、匂いの方はドロッとした見た目からきつくなりそうな気がしますが、そのようなことはなくて、生理周期の中で一番臭い匂いがしない時になります。
排卵期のおりもののにおいはほぼ無臭か、多少酸っぱい匂いがする程度となります。
【おりものの変化④】黄体期
排卵後に受精卵が着床する準備のために子宮内膜が熱くなっていく時期が黄体期になります。
排卵後に受精していれば、エストロゲンが大量に分泌されるために、排卵期のおりものと同じような卵白のようなドロッとした感じの大量のおりものが続きますが、妊娠が成立してしていなければおりものの量は減っていきます。
色は透明だったおりものから徐々に乳白色に色がついてきて、匂いは生理の始まりに向けて少しずつきつくなっていきます。
【おりものの変化⑤】生理前
生理前になると、おりものの臭いが気になる人が増えてきます。生理前には、経血が少しずつおりものにまざり始めることがあり、色は茶色っぽくなっていきます。
それに伴って、生理前には匂いの方も徐々にきつくなっていき、人によっては生理前のおりものは臭いと感じることもあるようです。
生理周期の間で、生理前は生理の時以外で一番おりものの匂いが気になる時期になりますが、生理前のおりものの臭いは病的なものではないので心配はいりません。
妊娠初期にはおりものの匂いにも変化が?!臭い?!
排卵期に妊娠が成立して、妊娠初期に入ると、おりものの匂いが気になるという人がいるようですが、妊娠初期にはおりものの匂いの変化というのはあるのでしょうか?
妊娠初期にはおりものの匂いに変化は特にないと言われています。
妊娠が成立する排卵期のおりものは、卵白のようなゼリー状のドロッとした無臭のおりものです。
妊娠が排卵期に成立すると、卵白のようなおりものが出る原因となっているエストロゲンの分泌が続くので、妊娠初期には排卵時と同じようなおりものが続きます。
排卵期に受精が成立して、妊娠初期に入ると、ホルモンバランスの変化によって酸性だったおりものがアルカリ性に変わります。
酸性だと酸っぱい感じのにおいがするものですが、妊娠初期におりものがアルカリ性になると、妊娠初期にはほとんど匂いがしなくなります。
妊娠初期に、おりものの匂いが気になるというのは、妊娠初期につわりが始まったことで、臭いに敏感になっている可能性があります。
妊娠初期に起こるつわりの中には、味覚や嗅覚が変わって、ちょっとした匂いが吐き気を催すことがあるほど、妊娠初期には匂いに敏感になる人がいます。
妊娠初期におりものの匂いが気になる人のほとんどが、妊娠初期のつわりによって、匂いに敏感になってしまうことが原因だと考えられます。
ただ、おりものの状態には個人差が大きいので、中には妊娠初期でもおりものの酸っぱい匂いが続く人もいます。
ただ妊娠初期におりものが多少酸っぱい匂いがしたとしても、かゆみやおりものの色の変化など他の症状がなければ、特に心配する必要はありません。
おりものが臭い!酸っぱい!その原因は?
健康な状態のおりものというのは、一番に酔いが気になる生理前でも、極端に酸っぱい匂いがするということはありません。
生理前の匂いがきついと感じる時でも、自分から下着の匂いをわざわざ嗅がなければ分からない程度の匂いのことがほとんどです。
しかし、おりものの状態というのは、病気などではなくても、体調のちょっとした変化によって大きく左右されてしまうものです。
おりものが、生理前ではないのに極端に酸っぱい臭い匂いがするときには、何か原因があります。
ここから、生理前ではなくても、おりものが極端に酸っぱい匂いがするときの原因についてみていきましょう。