空白期間は今すぐ対処を!

(写真=PIXTA)

2年以内ならさかのぼって納められる

国民年金保険料は、納期限(納付対象月の翌月末日)から2年以内であれば、さかのぼって納めることができます。2年を超えると時効になり納めることができなくなるので、未納期間を見つけたら早めに納付しましょう。

お金がない時は免除・猶予の申請を

もし失業中や転職活動中などでお金がない場合、保険料の免除や納付猶予制度の利用をおすすめします。免除された期間は老齢年金を受け取るときに税金分が加えられますし、万が一の際の障害年金や遺族年金も受け取れます。

また、免除・猶予期間の保険料は10年以内であれば後から追納できます。

保険料を支払えない場合の任意加入制度の検討を

未納のまま何もせずに2年以上放置すると、保険料を払うことができなくなります。それでも将来の年金額を満額に近づけたい場合、「任意加入制度」を利用する方法があります。この制度では、60歳から65歳の5年間で未納分の保険料を納めます。

空白期間の放置は危険!すぐに対処しよう

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知らない間に年金記録に空白期間ができてしまう理由と空白期間のデメリット、そしてその対処法をご紹介しました。普段は年金の記録を確認することはないかもしれませんが、公的年金はみなさんの老後だけでなく、障害を負ったときや万が一の時に残された家族を守るためにも大切な制度です。しっかり確認して空白期間があればすぐに対処しましょう。

文・松岡紀史
肩書・ライツワードFP事務所代表/ファイナンシャルプランナー
筑波大学経営・政策科学研究科でファイナンスを学ぶ。20代の時1年間滞在したオーストラリアで、収入は少ないながら楽しく暮らす現地の人の生活に感銘を受け、日本にも同様の生活スタイルを広めたいという想いから、 帰国後AFPを取得しライツワードFP事務所を設立。家計改善と生活の質の両立を目指し、無理のない節約やお金のかからない趣味の提案などを行っている。

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