潰れる会社では、給料面や福利厚生が悪い方向へと変化することがよくあります。この記事で紹介する潰れる会社の特徴をもとに、危険な兆候がある場合は転職を考えてみてもいいかもしれません。ただ、慌てて転職するのはNG。転職を待つべき4つの理由も紹介します。
潰れる会社に起こる6つの前兆
潰れる会社には、次の6つの前兆があります。
あなたの会社で当てはまることがないか、チェックしていきましょう。
- 経費削減が強化される
- 社内行事が中止になる
- ノルマが上がる
- 極端な安売りが始まる
- 希望退職を募る
- 給料やボーナスがカットされる
潰れる会社の前兆が現れたら、早い段階でキャリアプランを考え直すことをおすすめします。
1.経費削減が強化される
細かな経費を削減することで会社が潰れるのを阻止しようとするケースがあります。
次のような経費削減が始まると、会社側はお金を節約しようとしている可能性が高いです。
・ウォーターサーバーなどを撤去する
・タクシーやバスの利用にルールができる
・カラー印刷を控え、裏紙を使用するよう通達される
潰れる会社では、急に経費削減が始まったり、ルールが異常に厳しくなったりして、極端な変更を言い渡されることが多い傾向です。
2.社内行事が中止になる
会社が潰れるのを防ぐため、会社行事がなくなることもあります。
できる限り支出を抑え、行事への費用や時間を営業にあてて売り上げを伸ばそうという考えがあるためです。
会社が費用を負担していた行事が理由なくに中止になった場合には、財源が厳しくなり福利厚生に回すお金を惜しんでいる可能性があります。
3.ノルマが上がる
ノルマを不自然に吊り上げてくる会社は、潰れる可能性が高いです。
従業員側はノルマをどうにか達成しようと考え、サービス残業を始めることも……。
そうなっては体力的な辛さも感じてしまうでしょう。
また、パートやバイトにまでノルマを課してくる会社は、相当経営状態が悪いと予想できます。
しかし、本当にお金に困っている会社では、ノルマを達成しても従業員に渡す給料やインセンティブを増やせません。
結果的に残業代の未払いにもつながる可能性があるため、しっかりと状況を見極めましょう。
4.極端な安売りが始まる
潰れそうな状況を打開しようと、極端な安売りを始める会社もあります。
「一時的でもいいので現金が欲しい」と考えるためです。
在庫を一掃することで、会社を畳みやすいよう準備している場合も考えられます。
今までになかった安売りを繰り返したり、回数を重ねるごとに割引率がアップしたりしている会社は、お金のやり繰りに困っていると考えましょう。
少し警戒したほうがいいかもしれません。
5.希望退職を募る
会社が潰れる前に希望退職を募って、人員を整理することがあります。
企業の支出の中では、人件費が大きな割合を占めているためです。
社会保険料の一部や手当なども会社が払っているため、正社員を1人雇うのに給料の2倍以上もお金がかかっています。
仮に給料が月額30万円の正社員が15人退職すると、会社側が1年間で節約できるお金は1億円以上。
従業員を減らそうとする動きがある会社には、潰れる前に少しでもお金を節約したいという考えが隠れています。
6.給料やボーナスがカットされる
潰れないよう、給料やボーナスをカットして出費を抑える会社があります。
ボーナスの支給基準は法律で決まっていないため、会社側が調整をしやすい支出です。
これまでは評価に応じて支給されていた賞与が、急に「一律いくら」と決められたり、賞与自体の支給がなくなったりした場合には危険な兆候かもしれません。
給料は、労働基準法によるルールにより簡単には減額できない決まりがあります。
事情を説明し、従業員の同意を得ないと、給料はカットできないのです。
そのため給料のカットが始まったら、会社側の経営は相当辛い状況であると判断できます。