1. 買い付け

投資用ワインは、次のような方法で見つけることができます。

  • 海外のワイナリーから直接買い付ける
  • ワイン商から購入する
  • 海外のワインファンドを利用する
  • ワインオークションで購入する 資本力のある海外の投資家などは、直接生産者と取り引きをしたり、樽ごと買い付けたりしています。また、海外では投資用ワイン専門のファンドがあり、一般の投資家の中にはワインファンドを利用している人もいます。

    語学、とりわけフランス語や英語が堪能で、十分なワインの知識があれば、海外のワイナリーと直接やりとりして購入してもよいでしょう。しかし、これから始めようという場合は、信頼性の高いワイン商から購入するのがスタンダードなやり方です。半ケース、1ケースから投資できるので、ビギナーの方でも始めやすいというメリットもあります。

    ワイン商の中でも世界的に有名なのが「ベリー・ブラザーズ&ラット(BB&R社)」です。17世紀創業のイギリスの名門ワイン商で、英国王室御用達という信頼性の高さに加え、日本支店があることも大きな魅力。

    日本支店サイトでは日本語で情報収集できますし、ワイン投資についてのアドバイスを電話やメールで直接求めることも可能です。

    何より、ワイン現物の購入だけでなく、保管や売却まで一貫してお願いできますから、投資家にとって非常に頼もしい存在といえますね。

    ワインファンドについては、日本初のワイン専門ファンドとして注目を集めていたヴァンネットが2016年に破綻したため、世界の投資用ワインを扱うワイン専門ファンドは、2017年現在、日本に存在しません。

    オークションは、掘り出しものを見つけるには有効な手段ですが、ビギナーの方は避けたほうが無難でしょう。ワインは本物と偽物の判断が難しい商品で、高級ワインには偽物も少なからず存在するからです。

    いずれにしても、ワインの買い付けには相応の知識と目利きが必要になるため、ワイン投資は、ある程度上級者向けと言っていいかもしれません。

    ワイン投資にかかる費用は、最低でも100万~200万円程度は用意しておきたいところです。

    2. 保管

    ワインは非常にデリケートです。先にも述べましたが、振動、光、適切でない温度・湿度はワインの大敵。輸送時の振動でさえダメージとなる可能性があり、買い付けをした場所に保管用倉庫があるというのがベストです。

    保管料は1ケース(フルボトル12本)で年間2000円程度から。一般的に、保管料には万が一破損した場合の保険料も含まれています。

    3. 売却

    購入したワインは値上がりを待ってワイン商に売却し、その差額が利益となります。また、個人で有名オークションにかけることも可能です。

    思ったほど値上がりしなくても……

    ワイン投資は、保管料をなど多くの諸経費に加えて為替リスクもあり、他の投資と同じ……いや、それ以上のリスクがあるかもしれません。

    けれども、ワイン好きの方であれば、趣味を実益にできるというメリットも。期待したほど値上がらなければ、自分で楽しめばいいのです。自分で選び抜いたワインが、年月をへて熟成し、どのような味わいになっているか、それを堪能するのもまた一興というもの。

    そう考えれば、ワイン愛好家にとってワイン投資に「損」はないとも言えるでしょう。

    ワイン投資は、関連書籍も多数出ているので、ワイン好きの方、ユニークな投資に興味のある方は、この機会に検討してみても面白いのではないでしょうか。

    文・Talei(フリー編集者・Webマーケター、JSA認定ソムリエ)/DAILY ANDS

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