こうして準備したものを見直し、不明単語をハイライトし、すべてエクセルファイルに落とし込んで単語リストを作成します。単語リストもかつては「手書きこそが自分の記憶への定着につながる」と信じていました。が、書き続けると手は疲れますし、並べ替えができないため、自作手書き単語リストの使い勝手が悪かったのです。エクセルなら「あいうえお順」も「ABC順」も瞬時に可能。このおかげで自家製トピック単語リストがあっという間にできました。本当にありがたいことでした(何を隠そう、エクセル単語リストを作ったのが今回の化学賞で初という・・・)。
さて、肝心の発表当日。私なりに山かけしていた候補者はことごとく外れました!でもclick chemistryという、そのままカタカナで訳せば良い分野だったのは助かりましたね。この日、一番苦戦したのはalkyneという単語。英語で聞こえたまま「アルカイン」と同通したのですが、正しくは「アルキン」。テレビ局からの帰路、辞書で調べて猛省(!)しました。化学用語の発音は英語と日本語で異なるのですよね。たとえばethyneは英語なら「エサイン」と聞こえますが、訳語は「エチン」。acetyleneは「アセティリーン」と発音しますが、訳は「アセチレン」です。
まだまだ知らないことがたくさん!仕事をしては反省し、それを次につなげていく。この一連の流れこそが通訳の醍醐味だと思っています。
(2022年10月11日)
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