新生児の体温の測り方(3)体温計を正しく選ぶ

体温計の種類はたくさんあります。脇の下に挟むスタンダードなものや、耳・おでこにかざして検温するものなど、売り場では色々目移りしてしまいますね。

忙しい子育て中、体温計はできるだけ測り方が簡単なものを選びたいものです。おすすめは「検温時間が短い体温計」です。赤ちゃんが検温を嫌がって泣いてしまったり、暴れたりしてしまうと、正しい測り方ができません。
赤ちゃん専用の体温計を用いれば、その悩みから開放されます。大人用の体温計しか持っていないママさんは、一度新生児用の体温計の購入も検討しましょう。子育てが一気に楽になりますよ。

体温計別・赤ちゃんの体温の測り方

体温の測り方は、体温計の種類によって異なります。ここでご紹介するのは、(1)電子体温計と(2)赤外線式体温計の2種類です。
忙しい子育て中、使いやすい体温計を選びたいですが、それぞれの精密性も気になります。体温の高い・低いを正確に測れて、しかも検温が素早くできるものはどちらでしょうか?

電子体温計と赤外線色体温計。それぞれの測り方について、詳しくご紹介します。

新生児用体温計のおすすめ(1)電子体温計

赤ちゃんの平熱を測るには「予測式」がおすすめ

電子体温計は、赤ちゃんの脇の下に挟んで検温する測り方をします。体温計の先にあるセンサーが体温を測り、デジタル表示するものが一般的です。

電子体温計の中にも、測り方に種類があります。
1つめは「実測式」。体温の最高値を把握するまで合図のアラームがならないタイプです。正確な体温を測ることができますが、実測には時間がかかります。
2つめは「予測式」。こちらは、体温の最高値を予測して表示する体温計です。赤ちゃんに用いる場合は、検温時間が各段に短いこの「予測式」を選ぶほうが良いでしょう。

ただ、現在販売されている体温計は「予測式」と「実測式」の両方の機能を持つものがほとんどです。まず短時間で予測式の体温を表示し、その後、時間をおけば実測式の正確な体温が表示されます。

赤ちゃんの脇の下を拭いてから体温を測る

新生児の脇に体温計を挟んで検温する場合は、まず、脇の部分の汗を拭くことから始めます。水分の残っている部位に体温計をあてると、低い体温が表示されてしまいます。
特に、赤ちゃんはとても汗っかきです。冬の場合でも、脇の下は湿っていることが多いはず。コットンタオルやガーゼで、優しく脇の下を拭いてから検温するのが、ただしい測り方です。

赤ちゃんの腕を優しく押さえて体温を測る

一番簡単なのは、赤ちゃんをベッドに寝かせたままで検温する測り方です。赤ちゃんの脇の下に体温計を挟みこんで検温しましょう。赤ちゃんが動かないよう、腕全体を優しく抑えつけて固定することが大切です。

もし、赤ちゃんを寝かせたまま検温するのが難しい場合は、膝の上に赤ちゃんを抱っこしましょう。ママさんの腕に抱きかかえれば、赤ちゃんも安心してくれるはず。優しく腕を抑えて、体温計が落ちないよう固定しましょう。

新生児用体温計のおすすめ(2)赤外線式体温計

数秒で赤ちゃんの体温を測ることができるが、精密性は劣る

赤外線式体温計は、赤ちゃんの肌の上に体温計をかざす、という一風変わった測り方をします。赤ちゃんの皮膚から放射される赤外線の熱量を察知して、体温を計測する仕組みです。
予測式の電子体温計よりもさらに短時間で検温することが可能なので、忙しい子育て中の検温に非常に役立ちます。

ただし、電子体温計に比べると検温結果に誤差が生じやすいのが難点です。