宝島社が発行している「田舎暮らしの本」は、日本で唯一の田舎暮らしを紹介する月刊誌で多くの自治体を紹介しています。2013年からは移住支援策、医療、子育て、自然環境、就労支援、移住者数などから「住みたい田舎ランキング」を行い、今年で10回目となっています。地域の人口別にランキングされており、移住の参考になることは間違いなしです。

今回は人口別のベスト3の特徴や移住支援を紹介していきます。

2022年版!住みたい田舎ランキング【人口1万人未満】

人口別!移住先におすすめの田舎暮らしランキング15選
(画像=『移住したい』より引用)

人口1万人未満となると、町村にあたります。
過疎地域になっていたりもしますがその分、住民には多くの支援があります。通勤通学の補助や住宅、子育ての手当も厚いことが特徴的です。
本格的な田舎暮らしをしたいならこの規模の地域が良いでしょう。

第3位:長野県宮田村

人口別!移住先におすすめの田舎暮らしランキング15選
(画像=『移住したい』より引用)

長野県宮田村は宝島社が発行している「田舎暮らしの本」における「住みたい田舎ランキング人口1万人未満のまち」で総合3位を獲得しています。世代別で「若者世代・単身者が住みたいまち」「子育て世代が住みたいまち」で3位となっています。
2021年版まであった、同ランキングにおける村の部の総合部門で1位を獲得していて、222年版でも実質「村」の中ではランキングトップです。

宮田村は長野県の南部に位置しておりアルプスと中央アルプスの二つのアルプスに抱かれた場所にある村です。
村の西端には中央アルプスの最高峰である木曽駒ヶ岳がそびえ、東端に天竜川、南端に太田切川が流れています。 木曽駒ヶ岳、千畳敷、宝剣岳などといった山岳観光地がある宮田村は2019年に認定された中央アルプス国定公園の特別保護地区の80.6%を占めています。

人口は約9,000人で生活圏内は2km以内というコンパクトな街。
中央アルプスのすぐ近くにあり大自然に囲まれた宮田高原キャンプ場や全長70mのジャンボすべり台が有名な総合公園ふれあい広場といった施設には、多くの方が訪れます。
そして津島神社祇園祭りでは、全国的に有名な奇祭としてしられる「神輿練り」は、町内を練り歩いた神輿を、神社入口の石段の上から打ち落として壊すという「あばれ神輿」として親しまれています。

JR飯田線に中央自動車道の幹線道路といった交通アクセスも完備されており、中央自動車道を使えば東京まで3時間、名古屋までは2時間と比較的アクセスの良い地域でもあります。

宮田村は子育て支援日本一をめざしており「誕生祝金」として第1子の誕生に6万円、第2子には8万円と子供の数に合わせて増え、第5子には50万円が祝い金として贈呈されます。

さらに「入学祝い金」として小学校入学時には1万円、中学校入学時には3万円の入学お祝い金が渡される他、通学カバンもプレゼントされます。そして子育て世代の夫婦が村内に家を建てた場合、固定資産税相当額が最大で5年間交付されます。さらに村外から転入してきた場合であれば「子育てファミリー転入奨励金」として30万円が支給されます。

自然豊かな宮田村では学校給食には、地元でとれた農産物が約65%以上使われる自校給食で地場産品に高い安全な食で子供たちを育てています。

この様に宮田村では、村ならではのコンパクトな生活圏で目の届く子育てができる地域と言えるでしょう。

参照
ウィキペデイア
宮田村役場HP
長野県の芸術・文化情報センター

第2位:島根県飯南町

人口別!移住先におすすめの田舎暮らしランキング15選
(画像=『移住したい』より引用)

島根県飯南町は島根県の中南部で広島県との県境にある町です。
町内の約9割を山林・原野が占めており、町全域が豪雪地帯となっています。しかし、宝島社が発行している「田舎暮らしの本」における「住みたい田舎ランキング人口1万人未満のまち」で総合2位で中国エリアでは1位を獲得しています。
人口4400人という小さな町ながら様々な魅力にあふれており、移住者も多い地域です。

飯南町は夏は比較的涼しく、冬はスキーが楽しめる高原地域で県庁所在地の松江市から1時間半、広島市からは2時間10分の場所にあります。ポピーやコスモスが咲き乱れる「東三瓶フラワーバレー」が観光スポットとして有名です。

飯南町では町内ほぼ全戸にケーブルテレビの光ファイバーが引かれているので、テレワークなども容易に出来ます。
また総合病院も町内にあるので安心です。
町をあげて子育て環境の充実に取り組んでおり、様々な支援があります。保育料が完全無料というのがありがたいです。3歳から保育料が無料という制度は全国的に良くありますが、何歳から入園しても完全無料というのは珍しい取り組みです。さらに子どもの医療費は0歳から18歳まで全額免除となっています。

また町内には保育園から高校まであり一貫教育が可能で、18年間を通して一貫したきめ細やかな教育を行えるのが魅力です。他にも、25年間の賃貸後に所有権が譲渡される「定住促進賃貸住宅」といった支援もあり、飯南町では子育てから終の棲家まで、充実した移住生活をおくることが出来るでしょう。

第1位:北海道沼田町

人口別!移住先におすすめの田舎暮らしランキング15選
(画像=『移住したい』より引用)

北海道沼田町は町南部は平野で、三方は山に囲まれた北海道空知管内北部地域です。
宝島社が発行している「田舎暮らしの本」における「住みたい田舎ランキング人口1万人未満のまち」で総合1位を獲得した沼田町への移住はメリットがかなり多いです。
北海道第二の都市、旭川市からは45kmと生活圏内で札幌市へも日帰りで行けます。

ほたるの里や夜高あんどん祭りが有名でお米やそばが名産の人口3,000人程度というのんびりとした町です。
沼田町は「町内を歩いて回ることができる環境づくり」という施策を展開しており、小学校・中学校やこども園、診療所や高齢者の介護施設、スーパーマーケットという生活に必要な施設が駅から半径約500mの範囲内にあり、町の機能がコンパクトにまとまっています。

子育ての街として発展しており、全国学力・学習状況調査では全国平均を上回っています。また保育園と幼稚園が一体となった「沼田認定こども園」では6カ月から5歳まで子どもを預けることができ、保育料は全て無料です。
中学校以下の子どもがいる世帯には冬季暖房費の助成や町外通勤手当が用意されていますし、新築補助・リフォーム補助など手厚い対応が自慢です。
沼田町では、北海道の大自然の中でのびのびとした子育てに、コンパクトで便利な生活が出来ることでしょう。