地方移住者の1ヶ月のリアルな生活費!

田舎暮らしって本当のところどうなの!?移住者の生の声をもとに実態を調査
(画像=『移住支援.com』より引用)

田舎暮らしの実態を理解する上で、生活費の情報は外せません。ここでは、生活費を5つの項目に分けて解説していきます。

・食費

・住居費

・光熱費

・自動車保険・自動車税

・趣味代

田舎でのおおまかな生活費を知ることにより、より具体的な移住計画を立てることができます。「田舎暮らしは生活費が節約できるって本当?」「田舎に移住したら今よりどれくらい生活費が浮くんだろう?」といった疑問を抱えている方は、これを機にしっかりとチェックしていきましょう。
では、5つの項目について詳細をお話ししていきます。

食費

食費は、田舎エリアの方が節約しやすいというのが一般的です。
第一次産業が盛んな地域に移住した場合、現地生産の食材を安く手に入れることができます。例えば、海の側では漁業、田畑の多い地域では農業、冷涼地帯では酪農というように、地域ごとに地形や気候を活かした産業が行われています。市場や直売所などで安価に購入することができるので、食費の節約を目指したい場合におすすめです。

具体的な1か月分の食費は移住先や家族構成によって異なるものの、1~2人暮らしで約3~4万円が相場となっています。ただし、移住先によっては、都市部よりも食費が高くなるケースもあるので注意が必要です。離島などのエリアでは、食品本来の代金に運送費が加算されています。

現地生産の食材以外はプラスアルファの金額を支払うことになるため、「思ったより毎月の食費が高くて経済的にキツイ」「わざわざ移住して田舎暮らしを始めたのに食費がむしろ高くなった」といった後悔に繋がりやすくなっています。

住居費

田舎へ移住することにより、住居費を抑えることができます。
エリア、立地、間取り、築年数などによって異なるものの、都市部から遠く離れた田舎では家賃1~7万円程度が相場です。田舎暮らしをする場合の住居は、主に空き家、古民家、アパートの3種類に分類されます。借り手や買い手がつかない空き家物件は、非常に格安で取り引きされています。

1万円台から貸し出されている物件も多く、中には家賃無料の空き家もあるのが特徴です。ただし、ボロボロの状態である可能性が高いので、事前に住宅の状態や設備をよく確認する、必要に応じてリフォームを依頼するといった対策が必須です。古民家で田舎暮らしをする場合、家賃相場は3万円台からというケースが多くなっています。

空き家よりも綺麗なケースが多く、安く快適に暮らせる点がポイントです。
また、アパートの家賃相場は幅広く、3~8万円程度が一般的です。立地や利便性が悪い物件は3万円台から募集されていますが、駅から近いなどの条件が付く場合は8万円台まで上がることもあります。ただし、都市部に近くなればなるほど、住居費は上昇します。
上記はあくまで都市部から離れた地域の相場であることを念頭に置き、自分のライフスタイルや経済状況に合わせて移住先や住宅を選びましょう。

光熱費

田舎で暮らす際の光熱費は、1ヶ月1万5,000円~2万円程度が相場です。
田舎暮らし=生活費が安いというイメージが定着しているものの、光熱費に大きな違いは見られません。むしろ、積雪量の多い極寒の地域では暖房費、蒸し暑い地域では冷房費というように、田舎に移住することによって光熱費がかさむ可能性も考えられます。

冷暖房の利用度が高いエリアで田舎暮らしを検討中の方は、事前におおよその光熱費を計算しておくのがおすすめです。また、田舎移住に伴って自給自足やガーデニングを始める際も、都市部よりも光熱費が高額になりやすい傾向にあります。農作物や花などの植物を育てる場合、日常的に水やりをしなければなりません。

畑や庭の規模が大きくなればなるほど水道費がかさむため、自給自足やガーデニングを始める際はその点に注意してください。
場合によっては、田舎の方が都市部よりも光熱費がかさむという特徴があります。田舎暮らしすることで逆に光熱費が高くなるという実態を理解し、移住先を決める際の参考にしましょう。

自動車保険・自動車税

田舎の主な交通手段は、自家用車です。そのため、田舎へ移住するにあたって、自動車保険と自動車税の出費が発生します。
自動車保険は、移住先によって大きく異なるというのが実態です。都道府県別の事故率と保険料は比例する仕組みになっており、選ぶ移住先によって保険料の負担額が変化します。

事故率が高いエリアでは保険料も高くなるので、田舎だからといって必ずしも自動車保険料が安いわけではありません。移住先を決める前に、各都道府県の自動車保険料の相場について調べてみるのがおすすめです。
尚、おおよその平均は、1ヶ月で2,500円~6,000円です。また、自動車税の納税額は、車の種類と購入した年によって異なります。

自動車税の支払いは1年に1回で、支払い額を12で割ることで1か月分の出費を計算することができます。
尚、乗用車よりも軽自動車の方が安い自動車税になっているので、車の維持費を節約したい場合は軽自動車を選択するのがポイントです。

趣味代

趣味代の実態は、どのような趣味を持っているかによって異なります。
登山、サイクリング、釣りなどが趣味の場合、都市部よりも田舎エリアの方が適した環境です。山や海に近い場所に移住することで交通費を節約できるため、都市部よりも全体的な趣味代を減らすことに繋がります。

一方で、車やギャンブルといったお金がかかる趣味を持つ場合、田舎暮らしを始めても趣味代を節約するのは困難です。都市部と同様の出費になるので、趣味代の節約を狙っている方は注意してください。
ただし、自然以外に何もないような田舎エリアに移住した場合は、そもそも趣味を続けられない可能性があることを覚えておきましょう。

「車の専用パーツを売っている店が近くに全くない」「近くにギャンブルできる施設がひとつもない」ということも多く、田舎移住を機にお金のかかる趣味をやめる移住者も存在しています。その場合は必然的に趣味代が浮くことになるため、生活費の大幅な節約になります。